中村学園大学・中村学園大学短期大学部

日本相撲協会 × 中村学園大学 大相撲九州場所プロジェクト始動

2025年11月6日

日本相撲協会と中村学園大学流通科学部による産学連携事業「大相撲九州場所プロジェクト」が、今年も始動しました。本取組みは今年で3年目を迎え、大相撲九州場所での実践活動を通じて、「日本伝統文化の理解」と「社会課題の解決」を目指しています。

特に、若者の相撲離れが進む中で、学生たちは現場での活動を通して課題を見つけ、若者の視点からその解決策を考えることが最大のテーマです。本プロジェクトには、流通科学部の選択科目「ビジネスプロジェクトB」(担当:河原繁憲准教授)の受講生約30名が参加します。また、九州場所(11月9日初日)での活動に向けて、11月1日(土)には三保ヶ関親方(九州場所担当)を特別講師として本学にお迎えし、事前講習(キックオフ)を行いました。同講習では、親方より相撲協会の取り組みや、九州場所の運営に関するお話、そしてご自身の経験談を交えながら、相撲に対する思いや姿勢などについてお話しいただきました。

学生からは「相撲運営で大切にしていることは?」「女性ファンは増えているか?」「現役時代の試合前の緊張のほぐし方は?」など多くの質問が寄せられ、親方はそれぞれの質問に真摯に向き合いながら丁寧に答えてくださいました。「緊張は誰にでもあるもの。大切なのは、それをプラスに変える工夫」「相撲では心身両面の鍛錬が必要だが、特に“心の持ち方”が重要」といった言葉に、学生たちは深く感銘を受けていました。

今後、学生たちは九州場所の初日から土日に5日間、「SUMOっTAKE(すもっていく)」と呼ばれる客席デリバリーサービスをはじめとして会場案内、通訳、パフォーマンスなどの実践活動に従事します。現場での学びを通して得た課題や気づきをもとに、12月には成果発表(プレゼンテーション)を予定しています。相撲文化の現場で学び、体験を通じて課題解決を考えるこのプロジェクトは、学生にとって貴重な学びの機会となっています。

本事業にご協力いただいている日本相撲協会の皆様、そして三保ヶ関親方に心より感謝申し上げます。