中村学園大学・中村学園大学短期大学部

眞次ゼミ~有明海の海苔養殖を学ぶ~

2025年11月10日

眞次ゼミでは、水産業を研究テーマに学外での視察やフィールドワークを積極的に行っています。今回、柳川市を訪問し、有明海での海苔養殖の技術や歴史を学びました。以下、学生のレポートです。

今回、柳川市役所で有明海の海苔養殖について学ぶ機会をいただきました。説明の中で特に印象に残ったのは、「浮流し方式」と「支柱方式」という二つの養殖方法の違いです。浮流し方式は、海面に浮かべたロープに海苔網を張る方法で、波の影響を受けにくく、効率的に管理できるのが特徴だと知りました。一方で、支柱方式は木や鉄の支柱を海底に突き刺して網を固定する方法で、昔ながらの伝統的なやり方だと説明を受け、地域の歴史や工夫を感じました。

実際に有明海で採れた海苔を試食した際、その口当たりの良さと滑らかな食感に驚きました。香りも豊かで、口に入れた瞬間に磯の風味が広がり、とてもおいしかったです。普段食べている海苔よりも風味が深く、これまであまり意識していなかった「養殖方法の違い」が味に影響していることを実感しました。

お昼には川下りを体験し、水の都と呼ばれる柳川の魅力を改めて感じることができました。
船頭さんの軽快な語り口や歌声も旅の楽しさを一層引き立て、地元の歴史や文化についても楽しく学ぶことができました。

特に印象に残ったのは、川面から眺める街並みの美しさです。季節の花々や水面に映る風景がとても幻想的で、普段の生活では感じられない癒しを得ることができました。また、川下りを通して地域の方々が観光資源を大切に守り、伝統を継承していることにも感動しました。

フード・マネジメント学科3年 本山 栞