津田ゼミ:オンラインセミナー参加報告
「ポール・マッカートニーから子育てまで
〜ベジプロジェクトジャパン代表 川野陽子氏が拓く、食と人生の可能性〜」
2025年11月12日、フード・マネジメント学科・津田ゼミでは、
ベジプロジェクトジャパン代表理事・川野陽子氏をお招きし、Zoomオンラインセミナーを開催しました。
本学の学生にとって、食の多様性(Food Diversity)と英語の重要性を同時に学ぶ貴重な機会となりました。
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■ 食の選択と社会課題をつなぐ視点
川野氏は京都大学農学部での学びを起点に、大学4年生でベジタリアンに転向。
その後、大学の食堂にビーガンメニューを導入する「ベジプロジェクト」を立ち上げ、現在はNPO法人ベジプロジェクトジャパンの代表として日本国内での普及活動を牽引しています。
講演では、
• ビーガン・ベジタリアンの定義
• 環境負荷の軽減
• アレルギー対応としての利点
• 食料問題との関連
などを、最新の研究や世界の取り組みを交えて紹介してくださいました。
特に「ビーフバーガーをビーガンバーガーに変えると、シャワー27回分の水が節約できる」という具体的なデータは、学生の心に強く残ったようです。
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■ 英語が拓くキャリアと生き方 ― “Perfect English is not required”
今回のセミナーで学生がもっとも刺激を受けたのは、川野氏の英語との向き合い方でした。
川野氏は18歳で初めて渡航し、その後、必要に迫られながら英語を習得。
現在は国際的な活動の多くを英語で行っており、フランス人のご主人とも英語でコミュニケーションされています。
講演では、次の言葉が繰り返し強調されました。
“完璧な英語じゃなくていい。
心が動くことについて自分の言葉で語ることが大切。”
食の多様性、環境問題、動物福祉など、国際的な課題に向き合うためには、英語で情報を得て、英語で発信する力が不可欠です。
津田ゼミの学生たちにとって、「英語は好きなことを広げるためのツール」であることを再確認する時間となりました。
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■ 学生へのメッセージ:心が動くことを軸に進むキャリア形成
川野氏は、やりがいのある仕事や人生の目的を見つけるコツとして、
• 若い時に迷うのは当然
• 興味を引かれることに出会うために、人の話を聞く、読書をする
• 世の中は課題であふれており、自分が向き合いたいと思うテーマを探すこと
• 大きなことを目指すより、できることから始めること
を丁寧に語ってくださいました。
学生たちは、食の選択や“働き方・生き方”が国際社会とつながっていることを実感し、自身の学びや英語学習の意味を再考するきっかけになったようです。
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■ 今後の展望
日本でも自治体や企業によるビーガン対応が進み、福岡市では11月18日にビーガンイベントが開催予定です。津田ゼミでは、今後も食の多様性・サステナビリティ・国際交流をテーマに、学生の視野が広がる学びを提供していきます。
【参加学生の声】
ベジプロジャパンの川野様のお話を聞き、「ヴィーガンを強制するのではなく、ひとつの選択肢として広めていく」という考え方がとても印象に残りました。ベジタリアン認証やヴィーガン認証のマークを実際に見たのは初めてで、食に対する多様な価値観を学ぶ良い機会になりましたゼミでは英語に触れる機会を多くいただいているので、今後は自分の意見を英語でもしっかり伝えられるよう努力したいと思いました。また、「やりがいを感じる仕事や人生の目的は今決めなくてもよい」という言葉に勇気をもらいました。
川嶋 睦実さん
今回のお話で特に印象的だったのは、物事を行う上で完璧すぎなくてよいということです。英語学習においてネイティブのように完璧になろうとして挫折するよりも日本人が話す英語でいいんだということを念頭に置くことでもっと楽しく外国語学習を行うことが出来ると分かりました。また、外国語学習だけではなく物事に対して0,100で考えるのではなく「ちょっとだけ」を取り入れることも大事であることが分かりました。自分は少々完璧主義なところがある為少しずつこの意識をつけていこうと思いました。
中村 菜乃巴さん
