「福岡スマソる醤油開発」第2回イベントに参加しました
令和7年11月9日、「福岡スマソる醤油開発プロジェクト」の第2回イベントが福岡県醤油会館で開催され、内田ゼミの学生4名が参加しました。
今回のイベントには、福岡県知事をはじめ、福岡醤油協同組合の皆さま、福岡県庁健康増進課の職員の方々、大学・短期大学・専門学校の先生方や学生が一堂に会し、産官学が連携するプロジェクトの重要な節目となりました。
開会の挨拶では、福岡県知事より「学生の皆さんの柔軟な視点が、県民の健康づくりに新しい風を吹き込んでくれることを期待している」といった激励の言葉が寄せられ、会場の雰囲気は一気に温かく前向きなものとなりました。
また、福岡醤油協同組合の代表者及びデザイン学生の皆さんからは、前回の意見交換をもとにブラッシュアップされた試作品とデザイン案の説明があり、学生の声がしっかりと企画に反映されていることを実感する時間となりました。
本イベントでは、試作された「3種類の味」と「5種類のパッケージデザイン」が提示され、参加者全員で試飲およびデザイン評価を行いました。
試飲では、3種類とも本当に減塩醤油なのか分からないほど旨味と香りがしっかりとしており、学生の間でも「普通の醤油と変わらない」「九州醤油の良さが感じられる」といった声が多く聞かれました。周囲の参加者からも同じような感想が多数寄せられ、減塩であっても品質を損なわない醤油づくりの可能性を強く感じさせられました。
続くデザインプレゼンテーションでは、各案のコンセプトやターゲット層の想定が説明され、味の印象とのバランスを考えながら議論が進みました。親しみやすいパステル系のものから、若い世代に響くスタイリッシュなものまで幅広いデザインが提案され、試飲の印象を踏まえて投票する場面では、参加者同士の意見交換が活発に行われました。
試飲から投票までの一連のプロセスでは、学生と社会人が同じ立場で率直な意見を共有し、ひとつの商品の方向性を形づくっていく責任の重さとおもしろさを体感しました。
最終的には、投票により味が1種類、デザインが3種類選ばれ、商品化に向けた大きな一歩が示されました。
学生たちは、実際の製品開発に意見が反映される喜びと、食に関わる仕事の奥深さを改めて感じることができました。
また、福岡の健康づくりの現場に第一線で関わる行政・企業・教育機関の方々と直接意見を交わせたことは、大きな学びとなりました。
今年度中には、今回選ばれた味とデザインをもとにした完成品が発表され、販売がスタートする予定です。自分たちが携わった商品が店頭に並び、県民の健康づくりに貢献できる日を、学生一同心から楽しみにしています。
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