田辺賢一准教授が「日本食品科学工学会 支部奨励賞」を受賞しました
2025年12月17日
栄養科学部 栄養科学科の田辺賢一先生が、公益社団法人日本食品科学工学会西日本支部の「支部奨励賞」を受賞しました。
この賞は、食品科学工学分野で優れた研究成果を挙げ、今後の発展が期待される西日本支部所属の若手研究者に贈られるものです。田辺先生は、「食物繊維」に着目し、おいしさと健康、さらに資源の有効活用を目指した研究に取り組んでいます。
今回の奨励賞では、これまで田辺先生が研究されてこられたつの二つの成果が受賞対象になっています。一つ目は、これまで糖尿病の「検査」に使われていた成分に、実は「生活習慣病(糖尿病)の予防」効果があることを突き止めたことです。二つ目は、精麦の過程で捨てられてしまう「大麦の糠(ぬか)」を使った、特製焼きドーナツの開発です。このドーナツは、美味しいだけでなく、食べた後の血糖値の上昇を抑える効果があることを実証しました。
田辺先生は今回の受賞にあたり、「『おいしさ』と『健康機能』、そして『食品ロスの削減』。これらを同時に実現できる食品を食卓へ届けるため、基礎研究から商品開発まで、幅広い視点で研究を続けていきたい」と語っています。
