中村学園大学・中村学園大学短期大学部

  • 食の価値をもっと楽しく、
    もっと効率よく
    世界中に伝えるために。

    eatas(イータス)株式会社 代表取締役CEO
    手嶋 英津子さん
    2013年3月 中村学園大学大学院 栄養科学研究科(博士前期課程)修了、2001年 家政学部 食物栄養学科(現:栄養科学部 栄養科学科) 卒業

教員・企業の経験を活かし、食育アプリを開発。
「食育×ICT」を形にしていくアップル認定の教育分野のイノベーターへ。

元々は、高校時代の部活のマネージャーの経験から、アスリートの食事管理に興味を抱いたことが管理栄養士を目指したきっかけでした。大学卒業後は、高校、大学の教員として勤務、また、受託給食会社の栄養管理部門の管理栄養士として献立作成業務も経験しました。担当していた病院、施設の方々から献立について褒めていただいたり、ご利用者様から「食事が美味しい」という声を直接伺えた時には、とてもやりがいを感じました。教職と管理栄養士という資格が今の私を支えてくれています。教員として、管理栄養士として食の仕事に携わっていたある日、「未来の子どもたちは必ずタブレットで学ぶ時代が来る」と突然にアイデアが浮かび、それが「食育アプリ」の開発につながりました。開発したアプリを活用した教育活動がアップルから評価され、教育界を変革するための方法を模索している教育者として、アップルが認定する教育分野のイノベーター「Apple Distinguished Educator (ADE)」に選出されました。

好きな食べ物を、手軽に、楽しく確認できるから
子どもたちが自然に学んでくれています。

大学勤務時に学生と一緒に開発した、小学生用の授業用アプリ「食育の授業」は、朝ごはん編、おやつ編の2つのテーマがあります。それぞれ、料理やおやつを自由に組み合わせて望ましい食事の選び方を学ぶことができるとてもシンプルなものです。おやつ編のアプリを使って授業をする際に、これまでの紙の教材で授業を行う場合は、選択したおやつのエネルギー量などを学ぶために難しい計算が必要でした。これでは、おやつの選び方を学ぶ授業なのにいつの間にか算数の授業になってしまう。その問題をICTで解決することができ、アプリ導入後は、子どもたちが楽しみながら食の知識を身につけられるようになり、興味のある子どもは、自宅でも自分のおやつのとり方について学んでくれています。手軽に何回も好きな食べ物を確認できるので、自然に学ぶことができると現場の先生方からも好評です。また、弊社では、管理栄養士がより働きやすく、より効率的に的確なアドバイスができるようになるためのソフトウェアを開発しています。テクノロジーを活用し栄養指導のDX(Digital Transformation) 化を推進することで、より多くの人々に管理栄養士の栄養サポートが届けられる世界を目指しています。

授業用アプリ「食育の授業」 http://shokuikuapp.jp/
eatas株式会社コーポレートサイト https://eatas-inc.com