中村学園大学・中村学園大学短期大学部

  • 育児・介護を終え
    資格を活かして
    保育園の施設長に

    高宮えがお保育園 施設長
    中原 弘子さん
    1984年
    家政学部 児童学科 児童教育学専攻(現:教育学部 児童幼児教育学科 ) 卒業

もう一度資格を活かしがんばりたいと奮起

 卒業後は子どものころからの夢を叶えて幼稚園の先生になり、約8年間勤めましたが、結婚や出産などを機に退職してずっと専業主婦をしていました。子どもの学校の役員などに精を出していたのですが、子どもが巣立ち、両親の介護が終わったのをきっかけに「せっかく持っている資格を活かしてもう一度何かをがんばりたい」という気持ちになったんです。そこで福岡市の子育て支援セミナーの研修で、偶然にも高校時代の恩師に再会したのが転機になりました。
 実は恩師はわかひさ保育園の園長になっており、「小規模保育園を立ち上げたいので、協力してもらえないか」と声を掛けてもらったのです。これもご縁と依頼を受けて準備に奔走し、平成30年に高宮えがお保育園を立ち上げて施設長となりました。

子どもたちだけでなく保護者にも寄り添う

 この仕事でうれしいのは、保護者の方が「ありがとう、助かります」と喜んでくださること。母親やおばあちゃんのようにあたたかく子どもたちに寄り添うだけでなく、保護者の方にも寄り添える保育園でありたいというのが私のモットーなんです。
 また、いっしょに働いている職員たちが私の心の支えでいてくれることにも感謝しています。そんな職員や保護者の方のために自分自身をもっと磨いていきたいですね。
 同窓生の中にも、今、子育てに奮闘している方がたくさんいらっしゃると思います。悩みや不安もあるかと思いますが、ご両親やおばあちゃんおじいちゃん、近くにいる保育園や幼稚園の先生、近所の方など心から相談できる方をぜひ見つけてください。子育ては周囲の支えがあって成り立つもの。少しぐらい甘えたっていいんです。お子さまを大切にしながら、自分のことも大切にされてくださいね。

(※中村学園大学同窓会誌「山河」より素材提供)