中村学園大学・中村学園大学短期大学部

  • 福岡県みやま市でなす栽培をメインとした農園を営む野田 雄大さん。
    先進的な農業の取り組みや心に残る学生時代の思い出、今後の目標などについてお聞きしました。

    野田農園 代表
    野田 雄大さん
    流通科学部 流通科学科 卒業

スマート農業に取り組み順調に実績を重ねる

生家は代々農家で、大学卒業後に後継者として就農しました。現在、私と両親と弟の家族4人とスタッフ約5人で主になす栽培を手がけています。目指しているのは稼げる農業で、7~8年前にスマート農業を導入しました。ハウス内に環境測定装置を設置して、温度や土壌の水分量などさまざまな環境の変化を数字にしてデータ化し分析。常になす育成に最適な環境になるよう管理して収穫量アップ、そして販路拡大にも取り組んできました。年々、なす作りの経験値が上がったことも手伝い順調に収穫量を伸ばし、販路も広がっています。
流通科学部での学びに関して、マーケティングは販売面、経済学は労務管理、会計学が専門の水島ゼミでの活動は財務管理など、多くが仕事に活かされています。ビジネスの多様な分野のエキスパートである先生方に教わることができ、流通科学部に入って本当に良かったと実感しています。

農業という業種の価値を高めたい

大学時代の大きな思い出は、企業経営者の方を招いて経営についての勉強会や各種イベントを開くなどをしていた学生団体での活動です。そこで知り合ったある会社の社長に畑を借りて、私が代表となり農園を開き、メンバーと一緒に野菜作りをして収穫時にイベントを開催したり、採れた作物をネット販売したりしました。このような実践的な活動ができた達成感は大きく、自発的に行動するようになったきっかけにもなった気がします。自分の経験を踏まえ、後輩には「やるべきことに挑戦し、成功体験を重ねることを大切に」と伝えたいです。
今後の目標として、さらに技術力を磨いて雇用型農業経営における確かな経営力をつけ規模拡大を図りたいです。そして農業という業種の価値を高めるビジネスモデルとなり、地域に貢献していければと考えています。