中村学園大学・中村学園大学短期大学部

  • 糖尿病の方も安心して食べることができる
    大満足の糖質オフスイーツを手がける
    パティシエの平山さんのお店に伺いました。

    mi-k labolier オーナー兼パティシエ、管理栄養士、歯科衛生士
    平山 みゆきさん
    2017年
    栄養科学部 栄養科学科 卒業

私自身が1型糖尿病を患っており、病気と向き合っていく中で自分自身の身体や病気のことを、とにかく「知りたい」と思い、勉強を続けてきました。
勉強していくうちに「自分の身体の中ってこうなっているんだ」とか「こういう栄養が必要なんだ」といろいろなことがわかっていくと、もっと知りたくなって勉強が楽しくなっていきました。そうしたことで自然と学び続けることができたのだと思います。
もともと「お店をしたい」と決めていたわけではなく、4年生の夏ぐらいに「卒業後どうしよう…」と考えはじめたときに選択肢のひとつにあがってきました。経営にあたっては、「栄養学」はもちろん、「食品衛生学」では食品に関わる菌やウィルスについて学び、「給食経営・大量調理実習」では、安心安全に食を提供する手段を学びました。これらの知識は菓子製造業の保健所の許可を得る上で大変役に立ちました。食を提供するものとして責任を果たす知識となっています。

スイーツの研究・開発のベースは自分自身が「食べたい」と思うものをつくることです。糖尿病になってから「甘いものを食べることができない」ということがつらくて、どうしたら食べられるものをつくることができるか、そのためにはどんな材料に置き換えれば良いのか、どうしたらおいしく仕上がるのか…日々研究し続けています。
今後は糖質と上手に付き合っていく方法をたくさんの方にお伝えできたらと思っています。
ご家庭で実践していただけるよう料理教室を開催できれば、というのが今の目標です。