中村学園大学・中村学園大学短期大学部

学生対象食育講座「外国の食文化と日本の食文化」が開催されました

2022年11月28日

2022年11月22日(火)、食育推進委員会主催の学生対象の「食育講座」が開催されました。
今年度のテーマは、「外国の食文化と日本の食文化」です。

はじめに、栄養科学科の大和孝子教授から、栄養についての講義がありました。
「皆さんの今の栄養の摂取状態が、生活習慣病や骨粗しょう症など、将来の疾病リスクを高める可能性があります。特に女性は、やせの状態が続くなどすると、この先の出産のときに低出生体重児に繋がることもあります。この講座を、普段の食生活を振り返るきっかけにしてください」と話されました。また、主菜、主食、副菜を上手に組み合わせて栄養素を摂るための、コンビニでの食品選び等、学生が普段の食生活に取り入れやすいポイントを紹介されました。

食育推進委員長のフード・マネジメント学科松隈美紀教授からは、世界の鍋料理を紹介していただきながら、鍋料理に期待できる発汗作用、排せつ作用、免疫力向上についてのお話がありました。鍋料理は、野菜、肉、魚と、基本的に何でも入れることができるため、栄養のバランスを取りやすいという利点があります。
さらに、松隈教授は「何を食べるか、と同時に、どのように食べるかもとても大切。食事を通して、美味しさを共有したり、会話を楽しんだりしながら、コミュニケーション能力や他者への思いやりなども身に付けることができます。」と話されました。

講座の最後に、受講者は博多の鍋料理「水炊き」を試食しました。
水炊きは、塩のみでの味付けでシンプルなため、調味料や市販の鍋スープの素などを用いることでアレンジが可能です。
受講者のなかには、「野菜は嫌いで普段は食べない」という学生もいましたが、野菜たっぷりの水炊きは、「とても美味しかった」と完食していました。
中国からの留学生は「中国の火鍋と比べて、薄味でさっぱりしていて食べやすい。とても美味しかったので、自分でも作ってみようと思います」と話していました。ほかには、「コロナが収束したら、友人と鍋を囲んで楽しみたい」という声も。
普段の食事の大切さを改めて実感し、また美味しく栄養素を摂取することを学ぶ講座となりました。

※食育講座では、受講者は会場入室前に検温、手指の消毒を行い、距離をとって着席しました。試食は、受講者は向かい合わず、黙食で行いました。