中村学園大学・中村学園大学短期大学部

学生対象食育講座「はじめてのヴィーガン食」

2023年6月28日

2023年6月26日(月)、食育推進委員会主催の学生対象食育講座が開催されました。
今年度のテーマは、「はじめてのヴィーガン食」です。
 
はじめに食物栄養学科の吉田弘子先生から、ヴィーガンについての解説がありました。
ヴィーガンとベジタリアン、ベジタリアンの名前の由来、ベジタリアン・ヴィーガンの背景や世界の人口に対する割合などが紹介されました。
ヴィーガンとは、卵・乳製品・はちみつなどを含む動物性食品を一切口にしない「完全菜食」のベジタリアンです。
ベジタリアン・ヴィーガンの背景には宗教によるもの、動物愛護や環境保護によるものなどがあり、健康増進などの観点からヴィーガンを実践する人もいます。
また、栄養不足にならないよう、主食をしっかり摂り、雑穀、発酵食品、野菜、果物、海藻類、ナッツ、海の塩、梅酢などを料理に活かすことが大事だと説明されました。
 
続いて、吉田先生によるヴィーガン食の実演が行われました。
この日のメニューはヴィーガン食を実践されている方々の食事内容で構成されており、下記のとおりでした。

・二色のそぼろごはん
・高野豆腐と青菜の炒め物
・ヒジキのマリネとレタスのサラダ
・キャベツとヒエのつぶつぶスープ
・つぶプルクリーム

うるちアワを鶏そぼろに見立てて煮たり、砂糖の代わりにリンゴジュースで甘味の味付けを行うなど、ヴィーガン食ならではの調理法が随所に見られました。
日ごろから調理を学ぶ栄養科学部の学生も「アワを使った料理は初めてです」と真剣に受講していました。
 
試食では学生から色々な感想があがりました。
「鶏のそぼろと言われてもわからないくらいおいしい」
「肉や魚がなくても物足りなさは感じない」
「動脈硬化や歯の弱い患者さんにも適していると思う」
食の世界を志す学生にとって、体験的にヴィーガンについて学べる貴重な機会となりました。