中村学園大学・中村学園大学短期大学部

令和6年度『子どもの育ちをみつめる保育・教育専門講座』 第1回 「小学校入学に向けた就学相談と、子育て支援」が開催されました

2024年12月19日

2024年12月7日(土)、本学の6号館 発達支援センターにて、「子どもの育ちをみつめる保育・教育専門講座」が、対面及びオンデマンド配信で開催されました。今回で、第15回目の開催となります。
令和6年度 第1回は、「小学校入学に向けた就学相談と、子育て支援」をテーマとし、保育現場における課題やそれを解決するための取り組み、小学校での就学支援など、子育て支援の現状について、参加者の皆さまと講義やディスカッション、ワークショップを通して一緒に考えていきました。

前半は、みつとも保育園園長 佐々木摂 先生に「日常的な子育て支援と就学相談に向けた取り組み:保育現場から」についてお話しいただきました。
現在の子育て状況は、少子高齢化や経済的な苦しさ、ひとり親家庭の増加など様々な課題が積み重なっており、配慮や支援が必要不可欠となっています。
本講座では、そのような現在の保育現場における課題点や起こりうるトラブルに対しどのように支援すればよいのか、佐々木先生がご経験された様々な事例や映像資料を通して学び、考えました。
参加者同士がお互いの現場について話し合う時間も設けられ、涙ながらに現状を語られる姿も見られました。
講座の最後には園児が歌った歌が上映され、会場が温かい雰囲気に包まれました。

後半は、福岡市発達教育センター所長 松本学 先生に「小学校入学に向けた修学相談~教育委員会の立場から~」について、佐々木先生による保育現場に関する講座の続きとしてお話しいただきました。
学校教育にタブレット端末が導入されるなど、時代に合わせて教育方針や社会情勢は著しく変化し続けています。
それは特別支援教育も同じであり、特別支援学校や特別支援学級における教育方針や支援の仕方、政府や国連などの団体が掲げる方針、社会の需要は常に変わり続けています。
本講座では、変化し続ける現代社会における取り組みや課題点について、教育方針や統計、就学相談会・特別支援学級などの実例を通して知り、分析し、解決策について考えました。
また、本講座内では様々なクイズやテストが準備され、楽しみながら参加することができました。

参加者からは「子どもたちや保護者と関わるうえで、前向きに接することの大切さを学びました」という感想が聞かれました。
実際に現場で働かれている方々や教員を目指す学生などにとって、実例や現状を学ぶ有意義な時間になったと同時に、課題点や解決策についてじっくり考える良い機会となりました。

レポート 流通科学科 2年 澤田和哉