令和7年度『子どもの育ちをみつめる保育・教育専門講座』 第2回 「小学校における特別支援教育の推進」が開催されました
1月24日(土)、本学2号館4階2405教室にて、「子どもの育ちをみつめる保育・教育専門講座」が、対面及びオンデマンド配信で開催されました。
令和7年度 第2回は、「小学校における特別支援教育の推進」をテーマとして行われました。
今回は、特別支援教育の経験から考えていることについて、様々な経歴をお持ちの本学卒業生の教員2名を講師としてお招きし、シンポジウム形式で話題提供をしていただきました。また、講師のお二人の話題提供を受けて、福岡市発達教育センターの松本学センター長より、特別支援に関して教育行政の立場からコメントをいただきました。
本学教育学部卒業生の梶原詠地先生からは、「子どもの育ちを促す教育支援 ~試行錯誤と連携協力~」についてお話しいただきました。梶原先生は大野城市立小学校に教諭として勤務されており、通常の学級に在籍する小中学生の8.8%に学習や行動に困難のある児童がいることを紹介されました。学生にいくつか問いかけながら、教育実践経験も踏まえて「みんなで行う特別支援」について考える場が設けられ、活発な話し合いが行われました。梶原先生は、見通しをもたせる板書、手本の提示、整頓された環境、具体物の提示、活動のルーティン化、発達段階に合わせた支援など、様々な工夫を紹介され、受講者は熱心に耳を傾けていました。
続いて、本学教育学部卒業生の佐伯理沙先生からは、「子どもに寄り添う支援 ー特別支援学級での取組ー」についてお話しいただきました。佐伯先生は、福岡市立特別支援学校および福岡市立小学校で教諭として勤務され、現在は特別支援学級担任2年目を務められています。場面緘黙症の児童の事例をもとに、教師や友達との関わり方の工夫、学校環境づくりによって改善が見られたことを紹介され、支援学級のよさについて理解を深めることができました。また、同じ診断名であっても一人ひとり特性や個性は異なるため、個々に合った指導・支援を試行錯誤することの大切さについても学ぶことができました。
さらに、福岡市発達教育センター長の松本先生からは、福岡市の特別支援の現状と国の方針の根拠となる様々なデータや,特別支援の対象となった児童生徒の進学先の現状,使用可能な特別支援関連のサービス,補助具などが紹介されました。加えて,固定概念についてのお話がありました。チューリップの絵を描く課題や、3×3に並んだ9つの点を4本の直線で一筆書きする問題を通して、人が無意識のうちに抱く思い込みについて示されました。ものの見方や考え方を見直すことが、子どもを理解することにつながるという大切な視点を伝えていただきました。
今回のイベントは、参加した学生および一般の方にとって、多くの気づきと学びを得られる貴重な機会となりました。
レポート 流通科学科 2年 有馬勢和
