中村学園大学・中村学園大学短期大学部

平成30年度 流通科学研究科セミナー 開催報告

2018年11月8日

講師:余田 拓郎 氏

テーマ「BtoB企業のマーケティング課題と展望」

会場の様子

平成30年11月6日(火)、平成30年度 中村学園大学大学院 流通科学研究科セミナーが本学4号館にて行われました。今回は、慶應義塾大学大学院経営管理研究科の余田 拓郎教授をお招きし、「BtoB企業のマーケティング課題と展望~顧客関係を強化する~」をテーマにご講演いただきました。
はじめに、現在のBtoB企業の売上高営業利益率の推移、海外企業と日本企業の収益率や技術力を説明され、日本の技術は世界と比較しても負けていないが、売り方が下手である、しかし企業側はBtoB取引にマーケティングは不要と誤解していると述べられました。
次に、BtoB企業のマーケティング課題として「マーケティングの正しい理解と確実な実践」、「マーケティング環境への迅速な対応」などがあると述べられました。また、企業環境への迅速な適応として顧客関係を強化することを推奨され、「顧客関係を考える」、「効率性を高める」、「定量化を進める」などの手法を挙げられました。
最後に、「企業がマーケティングを導入するには時間がかかるがマーケティング部門だけに任せるのではなく、全社員が一丸となればできないことではない」「マーケティングを狭い概念で理解するのではなく、広い概念で理解しないとマーケティングを導入することはできない」と今後の日本のBtoB企業の課題について提唱され、講演は締めくくられました。