中村学園大学・中村学園大学短期大学部

栄養科学研究科 特別講演会が開催されました

2019年10月18日

10月17日、大学院栄養科学研究科特別講演会が開催されました。本講演会は大学院栄養科学研究科の主催によるもので、大学院生をはじめ、学部生、教職員を対象として毎年開催されています。
この日は、九州大学高等研究院特別主幹教授 九州大学五感応用デバイス研究開発センター特任教授の都甲 潔氏を講師に迎え、『味と匂いの可視化イノベーションによる食・医療サービスの創出』というテーマで講演いただきました。
「客観的に数値化することを“計測する”というが、我々が主観的に感じる味や匂いは計測できるのだろうか。」冒頭から興味深いテーマで、工学的見地から味覚・嗅覚の可視化について、研究事例とともに講演いただきました。
都甲先生は長年にわたり「味覚を測定する」研究に携わられ、味覚センサの開発に成功し、既に味覚の測定装置は全世界で実用化され、医療や食品開発において利活用されています。開発が遅れていた嗅覚のセンサは、近年AI(人工知能)の発展と連動し、ごく最近人口嗅覚システムの開発に成功されました。これらの測定装置の測定方法や測定結果の事例を示され、味覚・嗅覚の可視化が医療や食品の現場において寄与する可能性について述べられました。同じ医療や食品の現場に栄養的見地からアプローチする本学の研究者、学生にとって、大変示唆に富む講演となりました。

日時:令和元年10月17日(木)17時00分~18時30分
演題:『味と匂いの可視化イノベーションによる食・医療サービスの創出』
講師:九州大学高等研究院特別主幹教授
   九州大学五感応用デバイス研究開発センター特任教授 都甲 潔 氏