栄養科学研究科博士前期課程の大学院生が学外実習を行いました
10月2日(月)、栄養科学研究科博士前期課程1年生の栄養科学実験・実習(臨床栄養学分野)が、学校法人福岡学園介護老人保健施設サンシャインシティで行われました。例年、本実習は、七隈線沿線三大学連絡協議会を通じた福岡歯科大学との連携により実施されています。
今回の実習目的は、超高齢社会における栄養学的な課題を介護老人保健施設の高齢入所者の方とのコミュニケーションを通して観察し、臨床現場の栄養管理の実態、多職種連携の学びを通して課題解決をはかることです。
まずは、介護長の村上先生に施設をご案内いただきました。施設の中庭には、多様な植物と野菜・果物が育てられ、入所者の方に季節を感じていただけるよう工夫されており、とても印象に残りました。その後、入所者そしてデイサービスの利用者の方々とコミュニケーションおよび栄養アセスメントを実施する時間をいただきました。対象者の方々は、栄養や食事への関心がとても高く、私たちが勉強になるお話が聞けました。
昼食時には嚥下体操を施設の利用者様と一緒に行い、昼食の様子を観察させていただきました。介護老人保健施設の食事風景の観察は初めてでしたが、食事介助における介護職員の方の細やかな気遣いや声掛けなど、実際を知る貴重な経験になりました。
午後には管理栄養士の光益先生のお話を聞かせていただき、給食施設の見学をしました。入所者様の栄養管理を一手に担う管理栄養士として、何を重要視し、どのような心掛けをしているのか等、心得から栄養管理のノウハウ、今後の管理栄養士に求められることなど、様々なことを教えていただきました。私達も、対象者のことを一番に考えることのできる管理栄養士になれるよう、より一層勉学に励もうと思いました。
最後になりますが、私たちを実習生として受け入れてくださいました施設長の松元先生をはじめスタッフの皆様、入所者および利用者の方々に御礼申し上げます。
中村学園大学大学院 栄養科学研究科
田中生真、釘丸 萌