中村学園大学・中村学園大学短期大学部

大学院生が高齢者施設で学外実習を行いました

2025年8月18日

7月31日(木)、栄養科学研究科博士前期課程1年生の栄養科学実験・実習(臨床栄養学分野)が、福岡学園介護老人保健施設サンシャインシティで実施されました。本実習は例年、七隈線沿線三大学連絡協議会を通じ、福岡歯科大学と連携しています。

本実習では、高齢入所者の栄養状態のスクリーニングとアセスメントを体験し、超高齢社会における栄養学的課題、臨床現場の栄養管理、多職種連携について学びました。具体的には、栄養状態や日常支援の現場を見学し、食事提供の工夫や口腔ケア、経管栄養管理の実践に触れ、授業で得た知識と実践を結び付ける貴重な機会となりました。
栄養アセスメントでは、生活背景や食事への価値観、身体機能などの多面的な聞き取りの重要性を学びました。また、実際の食事場面を観察し、聞き取りとの乖離を確認する意義も理解しました。
口腔ケアでは、姿勢調整や口腔内保湿など、多職種連携によるチーム医療の一端を実感しました。食事提供では、見た目を工夫したメニューや行事食など、心の満足を支援する重要性を学びました。また、経管栄養管理の実際も見学し、講義では学べない実践的知識を深めました。

今回の実習を通じて対象者の個別性を理解し、相手の価値観や生活状況を尊重する姿勢を身につけました。知識を現場でどう活かし、自身のスキルとして深めていくかを考える機会にもなりました。
最後になりましたが、施設長の岡田先生、介護長の村上先生をはじめスタッフの皆様、入所者・利用者の方々に厚く御礼申し上げます。

中村学園大学大学院 栄養科学研究科
井上 実咲、皆倉 愛香里、小渕 智子、林 真瑚、平嶋 純子、前田 紗也加