ベトナム国家大学ハノイ校日越大学の学生・大学院生をお迎えしました
7月7日(金)、ベトナム国家大学ハノイ校日越大学の学生・大学院生9名をお迎えし、交流プログラムを実施しました。このプログラムは、世界の優れた人材を日本に短期間招き、日本の最先端な科学技術や文化に触れていただく「さくらサイエンスプログラム」(国立研究開発法人科学技術振興機構)の一環です。
今回は公益財団法人福岡アジア都市研究所との共催で、「福岡発、持続可能な都市成長を支える人材の育成」をテーマに、本学では講義のほか、大学紹介、授業見学、学食体験などを行いました。
講義では、短期大学部キャリア開発学科 中川 敬基准教授が「福岡の中小企業のベトナム進出について」をテーマに話をされました。中川准教授がコンサルタントとして手掛けられた、福岡の企業のベトナムでのエビ養殖事業のプロジェクトの実例をもとに、ベトナムのビジネスの特色や海外事業の難しさなどを説明しました。
中川准教授は「政府と日本の企業の交渉、契約の重要な場面では、双方の文化や技術を理解し、調整できる人材が必要。皆さんは、語学力のほかにプラスアルファの強みを持って活躍してください。そして、今後はベトナムのために、社会課題の解決に取り組む企業と連携を図ってほしい」と期待の言葉を述べました。
学生部職員からの大学紹介では、本学の特色ある学びと、本学の学園祖中村ハル先生の「努力の上に花が咲く」という遺訓にこめられた想いについて話をしました。
講義のあとは、食を通して福岡・九州経済の発展に貢献する「食の中村」を体感してもらうため、短期大学部食物栄養学科の調理実習を見学していただきました。「入門調理学実習」にて、宮原葉子講師による説明のあと、アジの三枚おろし、だし巻き卵づくりの学生の実技試験をみていただきました。
昼食は、同学科の学生が運営する4号館食堂にて、久保千春学長と「一汁三菜ランチ」を召し上がっていただきました。さらに、「食」の重要性を知ってもらうため、食物栄養学科の森脇千夏教授からミャンマーでの「給食事業を通じた職場の栄養改善事業調査」についての説明をしました。
ハノイ大学の学生に、本学でのプログラムの感想を聞くと、「どれも面白かったです。日本とベトナムとの懸け橋になってほしいという先生方の熱いメッセージを受け取りました。」と答えてくれました。