【キャリアチャレンジ】ボランティア~ジェンダー平等フォーラム出場チーム⑤
「福岡県男女共同参画センターあすばる」で開催された「福岡県ジェンダー平等フォーラム2025」にキャリア開発学科のジェンダー平等フォーラム出場チームが参加しました。
当日は、参加者がいくつかのグループに分かれ、各グループに本学学生がファシリテーターとして入りました。学生が準備したカードのテーマが、アンコンシャス・バイアスに当たるかどうかを話し合い、学生のリードのもと、参加者同士が積極的に意見を交わす、非常に活発なグループワークとなりました。
会場には、学生が制作したポスターも掲示され、多くの来場者の関心を集めました。また、中村学園女子高等学校の生徒も活動に加わり、当日は学生とともに共同で発表を行いました。
学生たちは、これまでの研究として取り組んできた、福岡市動植物園およびWEBで実施したアンコンシャス・バイアスに関するアンケート調査の結果も報告しました。アンケートでは、「アンコンシャス・バイアスという言葉を知っているか」「家庭や学校・職場での役割分担に違和感を覚えたことがあるか」などを質問しました。その結果、多くの方が「言葉は知らないが、日常でそのように感じたことはある」と回答しており、日常生活の中に無意識の思い込みが広く存在していることが浮き彫りになったことを紹介しました。この点には、参加者からも大きな共感の声が寄せられました。
さらに、テレビCMなどに見られる男女の役割の変化についても紹介し、洗剤やシャンプー、日焼け止めの広告表現の変遷を取り上げながら、映像表現からも社会の意識変化が読み取れることを説明しました。
まとめとして学生からは、「アンコンシャス・バイアスは誰にでもあるものであり、まずはそれに気づくこと、そして対話を通して見直していく姿勢が重要である」というメッセージが伝えられました。言葉を知らなくても、無意識の思い込みが身近に存在していることを共有できたことは、本企画の大きな成果となりました。
最後には、講師を務めてくださった株式会社フラウ代表取締役社長 濵砂圭子氏より、「学生のみなさんが本当に熱心に取り組んでくれて心強かった」と、学生たちへの温かい激励の言葉をいただきました。
【参加した学生の感想】
・活動を始めた頃は“アンコンシャスバイアス”という言葉すら知らなかったが、学んでいく中でその重要性を実感し、もっと多くの人に伝えたいという思いが強くなった
・真夏の福岡市動植物園で行ったアンケート調査やポスター作りは大変だったが、振り返るとすべてが良い思い出。やり遂げた経験が自分の自信につながった。
・世代の異なる方々と話す中で、自分にも思い込みがあることに気づいた
・今回の経験を、将来の進路や社会での人との関わりに生かしたい。
