中村学園大学・中村学園大学短期大学部

宮原ゼミがTGファーム久留米農園でいちごの収穫を行いました

2024年5月14日

宮原ゼミでは、食品ロス削減について理解を深め、調理力を生かした食品ロス削減のための活動をしています。今年度はTGファームと連携し、廃棄量が多いとされるいちごの食品ロス削減につながる商品開発に取り組みます。

5月2日、宮原ゼミで久留米市大善寺町にあるTGファームが経営するいちご農園へ行き、いちごの収穫を行いました。たくさんのいちごを収穫し、冷凍保存して調理に必要な時に品質の良い状態で利用するためです。

TGファームの方より、いちごは形が悪いもの、形がよくても色が赤黒いものや白いものは販売できないと説明がありました。ゼミ生たちは「少し色や形が悪くても、味には全く問題がなく、とても美味しいのに捨ててしまうのはもったいない。」「野菜や果物は、形が分かる状態で販売すると形がきれいなものから売れるため、ピューレなどに加工して販売すると良いと思う。」と、感想や意見を出し合いました。ゼミ生の田坂さんは「今回の収穫を通して、いちごは特に食品ロスになるものが多いという意味がとてもよくわかった。」と体験の場での学びがあったようです。

形や色のよくないものも含め、たくさんのいちごを収穫し、帰りに「道の駅くるめ」を訪問しました。店頭に並ぶ久留米の特産品を調べ、郷土料理「だご汁」を食べました。商品開発において、素材の生産地での経験や知識は、開発のアイディアにつながることもあります。ゼミ生の福永さんは、「だご汁は知っていたけれど食べるのは初めて。郷土の味を知る貴重な体験が出来ました。」と話してくれました。

大学に戻り、収穫したいちごをセミドライに加工しました。その際、砂糖漬け、シロップ煮など様々な下処理の条件を変え、どの条件がいちごをきれいに保存できるか比較を行いました。また、砂糖濃度を変えてピューレを2種類作りました。残りは冷凍し、いつでも調理に使えるように加工しました。

ゼミ生たちは「このいちごのストックを用いて、試行錯誤しながら商品開発に取り組みたい」と意気込んでいます。この商品開発を通して、ゼミ生が大きく成長することが期待されます。