中村学園大学・中村学園大学短期大学部

NHK大学セミナー「~連続テレビ小説『おむすび』を通じて考える食・栄養士とは~」が実施されました

2024年11月13日

10月30日(水)、「NHK大学セミナー」が本学内で実施されました。
「NHK大学セミナー」は、NHKの番組制作者や出演者等が講師として大学で実施している講義形式のイベントです。今回のテーマは「~連続テレビ小説「おむすび」を通じて考える食・栄養士とは~」。学生が卒業生の活躍から自身のキャリアを考える「食物栄養学科特別講演会」の一環として行われました。

講師には本学栄養科学科の卒業生であり、糸島で料理研究家・管理栄養士として活躍されている佐藤彰子先生をお招きしました。佐藤先生は9月から放送されているNHK連続テレビ小説「おむすび」の制作現場で、糸島の郷土料理の指導を担当されています。また、このドラマを手掛ける福岡ご出身の宇佐川隆史チーフ・プロデューサーにも登壇いただきました。
同ドラマは、主人公が栄養士を目指すストーリー。主人公と同じ志を持つ食物栄養学科の学生約170名ほか、本学の食を学ぶ学生が本セミナーに参加しました。

第一部では、「大切なあの人へとどけ!思いを結ぶおむすび定食」をテーマに、食物栄養学科の学生が考案した定食の調理を行いました。
食物栄養学科2年生5グループがつくるのは、お母さんや先生、受験生やお世話になった方など、それぞれの「大切な人」への思いを込めた定食です。それぞれに特色ある「おむすび」を取り入れています。
調理に使う米や野菜などは糸島産。糸島の郷土料理や、柳川の特産品を盛り込んだレシピなど、福岡らしい一品が並びます。調理中は佐藤先生からもアドバイスをいただきながら仕上げました。佐藤先生と宇佐川様には完成した定食の試食もしていただきました。

第二部は、佐藤先生、宇佐川様による講演です。
佐藤先生が糸島を拠点に活動されている理由や、本学での思い出、さらに本学での学びが今にどう活きているかをお話いただきました。宇佐川様には、ドラマに栄養士をとりあげた思いや福岡・糸島を舞台にした理由などをお聞かせいただきました。
学生は、現場での佐藤先生のご活躍や、普段なかなか聞くことのできない番組制作の話に大変興味深そうな様子でした。
また、お二人から、第一部でつくった各グループの定食への講評をしていただきました。「どれもレベルが高くて、本当に美味しかった」というお言葉をいただきました。
講演の最後に、佐藤先生から学生へ、「今は辛いと感じることがあるかもしれない。けれど、ナカムラで学んだことがこの先きっと支えになります。ここでの学びを大切にしてほしいです」と温かいメッセージをいただきました。宇佐川様からも「人は食で作られると思います。食と健康の大切さは、管理栄養士や栄養士の方がずっと私たちに伝えてきてくださったことです。栄養士になるには本当に大変な勉強が必要ですが、これからも頑張ってください」と激励のお言葉をいただきました。

セミナー後は、「(調理は)緊張したけど、とても楽しかった」、「(講演を聞いて)調理や食べることなど、食が好きという気持ちをもっと大事にしようと思った」と、食に向き合う気持ちを新たにした学生の声が聞かれました。栄養士を目指して、日々実習や実験などに取り組む学生たちにとって、今回のセミナーに参加したことは大きな励みとなったようです。