中村学園大学・中村学園大学短期大学部

食物栄養学科特別講演会~南州農場グループ会長 石松 秋治様~

2025年1月29日

1月27日、南州農場グループ会長の石松秋治様をお迎えし、食物栄養学科特別講演会を開催しました。
南州農場様は、鹿児島にある農場で、主に黒豚の生産で有名です。その商品の美味しさからメディアでも取り上げられ、地域経済にも貢献されている大企業です。南州農場様には、学生が運営する4号館食堂に、美味しい豚肉を提供していただいています。講演では、「生産者の想い」をテーマにお話しいただきました。

南州農場様では、生産、処理、加工、販売の工程を一貫体制で行っておられます。「大切に育てた豚の命を、感謝と畏敬の念をもって絶対無駄にしないように」、そして「最大限活用するには、絶対安心安全なものにしなくてはいけない」という想いから、すべての工程で徹底した管理をされています。
豚の出生日までさかのぼることができるトレーサビリティシステム、徹底した防疫体制。と畜工場は日本で初めてHACCPを取得、現在では ISO22000、FSSC22000の認証を受けています。加工品の味付けは添加物に頼らず、天然の塩と香辛料だけを使い、鹿児島の風で香りづけを行っています。

すべての工程において「安心・安全」を追求しておられ、その管理は「他社には真似のできない」水準です。こうした食に対する真摯な姿勢が、高品質で美味しいオリジナル商品につながっていることが伝わってきます。
現在は「南州エコプロジェクト」として、地域の課題を解決しながら、大隈地域の活性化を目指した様々な活動に取り組まれていることもご紹介いただきました。

講義のあとは、学生からの「美味しい豚肉の選び方」や「飼料へのこだわり」などについての質問について、丁寧にご説明いただきました。食物栄養学科の学生は、授業で6次産業化や食料国産率について学んでおり、石松様の実際の取り組みを聞いて、理解を深めている様子でした。