中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「ナカムラ食育フードサイクリング」 これまでの活動を振り返って

2022年1月25日

2022年1月17日、ローカルフードサイクリング株式会社 代表取締役のたいら由以子さんと特定非営利活動法人循環生活研究所 理事の木村真知子さんをお招きして講義をおこないました。2021年10月に開始した「ナカムラ食育フードサイクリング」に取り組む学生と教職員が参加し、活動を振り返りながらコンポストの社会的意義について改めて考えました。

約25年前、お父様の病気をきっかけに食の大切さを強く意識するようになったたいらさんは、安全と思える食べものを手に入れるにはそれらが育つ土が必要になると考えたそうです。しかし昔に比べ本来土が持つ機能が失われていること、その背景には、私たちが自然から様々なものを搾取する一方で還元が十分にできておらず、自然界のバランスが崩れていることがあるとお話くださいました。コンポストで循環生活を楽しみながら取り組むことが、生ごみやCO2の削減、ひいては自然本来が持つ力を取り戻すことにつながるというお話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。

その後グループに分かれ、日々のコンポスト活動で体験したことや気づいたことを共有しました。たいらさんと木村さんから、2021年10月~12月の「ナカムラ食育フードサイクリング」コンポスト活動により、生ごみ約160kg・CO2約80kgが削減できたという発表を聞き、参加者は自分たちの取り組みが社会貢献に繋がっていることを実感しているようでした。
作った堆肥の活用方法や一緒に活動する仲間を増やすためのアイディアを出す時間には、野菜や花を育てている学校に堆肥を寄付することや、大学・短期大学部でコンポストサークルを発足するなどの意見が出ました。

講義の最後には、コンポストで作った堆肥を使用して育て収穫した野菜を分け合いました。生ごみを投入して堆肥を作り、種を植え毎日水やりし、手間暇かけて育てたラディッシュ、小松菜、ベビーリーフといった野菜を手にして、苦労した分食べるのが一層楽しみだと参加者同士で会話を弾ませていました。