中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「中村学」にて講談師 神田紅師匠にご口演いただきました

2024年6月14日

6月4日(火)、「中村学」の第9回目の授業が開催されました。この授業は、中村学園の学問と歴史、建学の精神を理解することで、本学の学生であることの自覚と誇りを持ち、本学で学んでいく上での態度や考え方を身に付けることを目的としています。講義では、中村学園の歴史を築いてきた教員や卒業生などを講師として迎えます。

今回は、福岡市出身の講談師である神田紅(かんだ くれない)師匠を講師にお迎えしました。講談とは、話術を中心とした日本の伝統芸能です。今回の講義では、北条時頼と佐野源左衛門の出会いを描いた講談「鉢の木」について解説いただいたのち、本学の学園祖中村ハル先生の生涯を描いた講談「中村ハル一代記」をご口演いただきました。

講談には、「メリ、ハリ、ツッコミ、謡い調子」という四つの調子があり、発声する際のポイントなどを師匠よりご教示いただきました。その後、受講生たちも「鉢の木」の1場面「いざ鎌倉」で実際に語りを体験しました。受講生たちは、学んだばかりの四つの調子を駆使し、手拍子を交えながら熱心に取り組みました。最後には、教科担当教員や学生の代表が体験の成果を披露し、賑やかな時間となりました。

講談「中村ハル一代記」では、中村ハル先生の子ども時代や教員時代の努力や苦労などの生涯を独特な講談の口調で語られ、受講生は真剣な様子で聴き入っていました。

講義の終わりには、神田紅師匠から「私にとって、講談で声を出すことが元気の源。皆さんも何かの機会に講談を思い出し、声に出してみてください」と、激励の言葉が送られました。