中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「炊き出し災害ボランティア」体験イベントが開催されました

2024年12月4日

11月30日(土)、中村学園大学にて「炊き出し災害ボランティア」体験イベントが開催されました。

今回のイベントは、今年の2月~3月にかけて能登半島地震で炊き出しボランティア活動を行った学生たちが、福岡でもし災害が起こったときに、力になれる人を少しでも増やしたいという思いから「ボランティアをする側」を体験していただき、いずれは福岡県各地で炊き出し活動を体験できるイベントを実施することを目標としています。

今回は、薬膳・食育ボランティア部の学生が企画し、講師役を務め、中村学園女子高等学校、中村学園三陽高等学校、中村学園大学・短期大学部の参加者23名を迎えました。

初めに薬膳・食育ボランティア部の学生から、能登半島での炊き出し活動報告や、調理・食事を提供する際のポイントなどが講義形式で伝えられました。参加者は真剣な眼差しで発表に耳を傾け、熱心にメモをとっていました。参加者同士は初対面が多く、初めは緊張した面持ちでしたが、グループワークを通して活発な意見交換が行われ、仲が深まっていく様子が伺えました。

その後、能登半島でのボランティアの際に被災者の方々に好評だった、1日分の野菜350gが摂れる「具だくさん野菜シチュー」50食分を調理しました。参加者は講義で学んだ「食中毒を防ぐために下処理の場所と盛り付けの場所は離す」などのポイントをしっかりおさえ、調理に取り掛かりました。悩んだ際は積極的に質問したり、互いに声掛けをしながら一段階ずつ調理を進めていく様子が見られました。配食体験では、ご飯の量や並んでいる方への対応を工夫しながら配食しました。事前にそれぞれの役割を決めていたことで、スムーズに対応することができたようです。

参加した学生からは「能登半島での炊き出しボランティア活動について実際に聞くことができ、イメージしていたより過酷な環境下での活動だったことに驚いた」「大学生の先輩たちが、野菜の切り方や様々な年代の方への対応の仕方まで丁寧に優しく教えてくれたので、楽しく学びながら調理できた」「災害時は役割分担を行い、しっかりコミュニケーションを取りながら連携を図ることが大切だと学んだ」「今回気軽に参加したが、災害を想定した実践的な活動ができ、自分自身の意識を高めることができた。将来、声が掛かったらボランティアに積極的に参加したい」といった前向きな感想が聞かれました。

学生が主体となって開催した今回のイベントは、大変活気に満ちていました。今後の活動にも期待が膨らみます。
この活動は、本学の SDGs活動奨励金制度に採択されており、「持続可能な社会」の実現にも寄与するだけでなく、学生の成長を支援しています。

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