中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「大学生アグリスクール第2講」が行われました

2020年11月25日

11月1日、「大学生アグリスクール第2講」がコロナ対策を講じるなか、本学とJA福岡市との連携事業で開催され、今回は大学(栄養科学部、教育学部、流通科学部)・短期大学部(食物栄養学科)の学生17名が参加しました。
このアグリスクールは、学生が農業体験や加工体験等一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで、学生自ら生きる力を養うとともに食べものや農業ひいては福岡県農業とJAへの理解者となることを目的で行われ、地域資源の確保・促進等における課題解決に取り組んでいます。
【収穫体験と郷土調理実習】
今回はサツマイモの収穫と博多伝統食「がめ煮」料理教室の2班に分けて行いました。
サツマイモの収穫では事前資料と現場のJA職員さんのお話から、前回行ったつるがえし以後も他の畝と絡まないようにつるを切ってマルチと呼ばれる黒いビニールを剥がし掘る作業など色々な過程があること、また、収穫時は手で掘ることもできますが、芋を傷つけずにスコップで掻き出すのは注意が必要で少し難しいことなど学びました。
調理実習では「がめ煮」「はりはり漬け」「おやつぎすけ」を作りました。調味料等の分量を間違えずに入れたり、焦げ付かないように注意しながら、美味しく作ることができました。
【学習発表会】
最後に学生による司会進行での発表会を行いました。最初にアグリスクールの目的や課題を確認し、自分たちがどのように取り組んだか、努力したこと、工夫したこと、良かったことや残念に思ったことなどを発表しました。
「実際に農業体験をする機会がなかなか無い中、どのようにして野菜が育てられ、収穫されているのか、天候などによる野菜の出来具合など身をもって体験することができた。」「手間暇かけて料理を作ったため、改めて食材の味を大事に生かしたいと感じるきっかけとなった。」「食と農業のつながりについてたくさんのことが学ぶことができ、将来に生かせると思った」「全部が新しく貴重な体験で、労働者へのありがたみや食べ物の大切さを改めて実感できた」「食品ロスのことを知った」など、一人ひとり様々な意見や感想が出てきました。
このアグリスクールを通して、たとえば普段あたりまえのようにスーパーに置いてあり何気なく買っているさつまいもひとつとってみても、今回体験したような農業の苦労や多くの過程を経て店頭に並ぶことを改めて実感したこと、また、調理する時や食べる時には食材を無駄にせず、農家の方々や生産に関わる方々に対する感謝など初めて学んだことも多く、本学の各専門分野である栄養・流通・教育のそれぞれの学びを活かした様ざまな形で発信していこうということを共有しました。
私自身も今回のアグリスクールで改めて食の大切さを感じることができました。日頃から食べ物を大切にしていきたいです。
 

レポート 教育学部 児童幼児教育学科4年 中川 莉乃