中村学園大学・中村学園大学短期大学部

令和3年度「大学生アグリスクール 第2講」が行われました

2021年12月22日

12月5日、「大学生アグリスクール第2講」がコロナ感染対策を講じるなか、本学とJA福岡市との連携事業で開催され、今回は大学(栄養科学部、流通科学部)・短期大学部(食物栄養学科)の学生18名が参加しました。
このアグリスクールは、地域資源の確保・促進等における課題解決の取り組みの一環として、学生が農業体験や加工体験等、一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで、学生自ら生きる力を養うとともに食べものや農業ひいては福岡県農業とJAへの理解者となることを目的に行われています。

【収穫体験と郷土調理実習】
今回はじゃがいもの収穫を全員で行い、福岡の郷土料理「かしわめし」を2班に分かれて作りました。事前資料と現場のJAの方のお話から、じゃがいもは春じゃがいも、秋じゃがいもと年に2回収穫できること、じゃがいもの半分を種芋として植えることで根が広がり、そこからじゃがいもができることを学びました。
調理実習では、「博多雑煮」、「伊達巻」、「紅白なます」、「サツマイモのはちみつ煮」を作りました。博多の伝統料理の作り方をいちから学びながらグループで協力し、美味しい料理を作ることができました。また、SDGsの食品ロスという面で、だしを取った際に残った、あごの頭の部分や大根の皮などを使用したきんぴらの作り方も教えて頂きました。

【学習発表会】
最後に学生による発表会を行い、農業を通して感じた事や、SDGsと食のつながりについて学んで考えたことなどについて発表しました。
「普段経験できない農業を通して、食のありがたさを感じた」「SDGsについて学び、自分が小さなことでもいいから実践していくことが大事だと学べた」「アグリスクールを通して、他の学部・学年との交流し、縦横の幅が広がり楽しかった。新たな出会いがあった」「コロナ禍で、なかなか体験する機会が無いのでとてもいい時間だった」など、一人ひとり様々な意見や感想が出てきました。
普段何気なく買っていた野菜に対してもSDGsのことを考え地産地消のものを購入して行くことや、農家の方の思いが沢山詰まっているという事の大切さを知る貴重な時間となり、アグリスクールを通して、改めて食の大切さを学ぶ機会となりました。
本学の各専門分野である栄養・流通・教育のそれぞれの学びを活かした様々な形で発信していくことを大事にし、日頃から少しずつ自分の出来ることを実践していきたいと思います。

レポート 栄養科学部 フード・マネジメント学科3年 岩下 愛李、冨永 実夢