中村学園大学・中村学園大学短期大学部

令和4年度「大学生アグリスクール 第2講」が行われました

2022年11月19日

11月13日、「大学生アグリスクール」が本学とJA福岡市との連携事業で開催され、今回は大学(栄養科学部、流通科学部)・短期大学部(食物栄養学科、幼児保育学科)の学生20名が参加しました。
このアグリスクールは、地域資源の確保・促進等における課題解決の取り組みの一環として、農業体験や加工体験等、一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで学生が自ら生きる力を養い、食べものや農業、JAの理解者となるとともに、全世界的な地球環境保全の目標であるSDGsに対するサスティナビリティ意識の醸成を目的に行われています。

【看板作り】
JAファーム福岡にて、看板作りを行いました。参加した学生それぞれが一輪ずつ花を描き、中央に「2022アグリスクール 中村学園大学・短期大学部」の文字を書きました。この看板は次回の販売会場に設置する予定です。学部や学年を越えて楽しみながら作業を行っていたので、貴重な交流の場になりました。

【収穫体験と伝統食調理教室】
収穫体験ではJAの方々から作業のご指導をいただき、全員で協力してたくさん収穫することができました。上手に掘り取るにはコツが必要で、収穫途中で傷をつけてしまったものや折れてしまったものも多く、農業の大変さを感じました。今回収穫した中から、きれいなものを販売するため、選別まで行いました。
 

 

 

 

 

料理教室では郷土料理の「博多雑煮」の他に「伊達巻」「紅白なます」「かしわめし」「サツマイモのはちみつ煮」の計5品を作りました。調理方法を学びながら、全員で美味しい料理を作り上げることができました。また郷土料理の調理方法だけでなく、SDGsの観点から、ダシをとる際に残った焼きあごを使った佃煮など食材を無駄にしない工夫を教えていただきました。

【SDGs学習】
最初に2つの班を小グループに分け、SDGsを通じて私たちが未来のためにできること、特に「貧困をなくす」「飢餓をゼロにする持続可能な農業」「安全な水を保つ」「持続可能な消費生産形態の確保」「海洋資源の保全」について、私たちの身近なところでどのような取組が必要であるかを課題にグループディスカッションが行われました。その中では、「フェアトレードの商品を購入する」「地産地消で農家の収入増加に繋げる」「食器についた油を水で流さない」「エコバッグの使用など3Rを実行する」「海へのポイ捨てをせず、海岸の清掃活動に参加する」などたくさんの意見が挙がりました。
その後、各班で問題点を整理し意見や具体的な提案をとりまとめ、代表学生による発表を行いました。
大きな課題の解決のために、小さなことから一つずつでも私たち一人ひとりが行動を改めていくことを学ぶとともに、収穫体験やSDGs学習を通して、食べ物が当たり前のように手に入ることへのありがたみや農家の苦労、努力を実感できたため、これからも食への感謝を忘れずにいたいと思います。
そして、今回学んだ食の大切さを栄養、流通、教育というそれぞれの学部分野で広めていきたいと感じました。

レポート 流通科学部 流通科学科 4年 岑 優香、 栄養科学部 フード・マネジメント学科 3年 清水 瑠音