第50回公開講座『おかげさまで50 回!~食を究める~』 の対面講座を開催しました
2023年12月14日
令和5年12月2日(土)、本学4号館にて第50回公開講座(対面講座)が開催されました。
本講座は、本学教員の専門領域における斬新で興味深い演題や生活に身近なテーマを取り上げ毎年開催しています。
50回を迎えた今年度は「食を究める」をメインテーマにオンライン講座5講座を10月16日から公開していましたが、今回は、対面講座を4年振りに2講座開催いたしました。
[学生レポート]
〇フードツーリズムの世界-食と人が創り出す忘れられない旅-
〇フードツーリズムの世界-食と人が創り出す忘れられない旅-
講師:流通科学部 准教授 前嶋 了二
フードツーリズムとは、「地域ならではの食や食文化を楽しむことを目的とした旅行である」と説明され、講義が始まりました。
イタリアでは、伝統的な食べ物や家族や大切な人との空間を大切にする「スローフード運動」が行われているそうです。食の環境の保全を主目的としていたスローフード運動でしたが、食に関する体験ツアーの実施やスローフード関連イベントの開催などが、結果的に都市部住民の多様化するニーズとマッチすることになり、観光振興のインパクトを生み出すことになりました。
JTBに34年間在籍され、イタリアのほかフランス、スペイン、スイスにも駐在されていた先生の食のご経験も交えたお話に、参加者の皆さんは関心を持たれていました。
先生が最後におっしゃった「食ももちろんですが、食を通してつながった人との関わりが心に残っています」という言葉が印象的でした。
イタリアでは、伝統的な食べ物や家族や大切な人との空間を大切にする「スローフード運動」が行われているそうです。食の環境の保全を主目的としていたスローフード運動でしたが、食に関する体験ツアーの実施やスローフード関連イベントの開催などが、結果的に都市部住民の多様化するニーズとマッチすることになり、観光振興のインパクトを生み出すことになりました。
JTBに34年間在籍され、イタリアのほかフランス、スペイン、スイスにも駐在されていた先生の食のご経験も交えたお話に、参加者の皆さんは関心を持たれていました。
先生が最後におっしゃった「食ももちろんですが、食を通してつながった人との関わりが心に残っています」という言葉が印象的でした。
(レポート 流通科学部 流通科学科 4年 松永 真理子)

〇「食べる」の発達-いつでも美味しく食べるために-
講師:幼児教育学科 講師 山下 雅佳実
まず始めに、食べ物を食べる(胃に送る)までの流れに沿って、子どもの「食べる」の発達についての説明がありました。食べるという行為には、①食べ物の性質を判断し、食べ物を口まで運ぶ、②口の準備、③咀嚼で味わう、④飲み込む(嚥下)の 4段階の流れがあり、子どもが食べられるようになるまでに各段階で複雑な発達があること、加えてその発達は個人差があることについて説明がありました。講師の説明を受け、受講された方は、実際に口を動かしながら子どもと大人の発達の違いを実感される様子が見られました。
「食」は「子どもと他者とのやりとり」の場でもあり、子どもの「食べる」の発達のために、大人と一緒に食卓を囲み、様々な食べ物に触れながら、食を楽しむことが大切だと述べられていました。
講座の後半では、「いつまでも美味しく食べるためにオーラルフレイル(口腔虚弱)の予防をすることが大切であり、口の中を清潔に保つことと口腔機能の維持が特に重要である。」との説明に加え、口腔機能の維持のための、あいうべ体操・パタカラ体操・食前体操の実践と吹き戻し笛の作成などが行われ、受講された方は楽しみながら取り組まれる様子が印象的でした。
(レポート 教育学部 児童幼児教育学科 4年 淵 彩音)