中村学園大学・中村学園大学短期大学部

UR都市機構との連携事業「1分だけ話聞いてプロジェクト」を実施しました!

2023年11月20日

本学では、包括連携協定を締結している独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と協働で毎年様々な連携活動に取り組んでおり、昨年度に引き続き、「離れてつながる」をテーマに団地にお住いの高齢者と学生がつながるイベントを実施しています。

キャリア開発学科 岩田ゼミでは、地域住民が課題として認識している「地域住民の高齢化や独居化」の課題解決に向けて、地域の高齢者と若者が接点をつくることを目標に、福岡市城南区にある堤団地にお住まいの高齢者を対象に「1分だけ話聞いてプロジェクト」を実施いたしました。この企画は、2020年のコロナ禍で人との接触が制限され、パソコン等のオンラインでもつながることができない高齢者を対象に、「非接触、非デジタル」の交流として学生が考えたもので、2023年度で3年目の取り組みになります。

学生が堤団地の高齢者に向けた質問事項を「1分だけシート」にまとめ、団地へ届け、シートを読んだ高齢者が回答し、学生はその回答を読んで、感想やお礼の手紙を書きます。学生からの質問は、日常生活に関するもの、若い時の思い出話、健康や人生へのアドバイスなど様々です。高齢者のみなさんはたいへん丁寧に回答していただき、学生も顔の見えない人からの回答に真剣に返事を書きました。今年度は13名の高齢者が、延べ38個の質問に回答いただきました。

学生は高齢者の普段の生活を垣間見たり、自分の知らない時代の話に興味を持ち、馴染みのない趣味や文化を聞きインターネットで調べたりと、世代の違う人からの刺激を受けたようです。また、「顔も知らない相手のことを考えながら手紙を書くのは難しかったが、書いていくうちに直接話をしたような気持ちになった」、「アナログの手紙でのコミュニケーションもいいものだと思った」という感想もありました。

なお、UR都市機構との連携活動については、本学とUR都市機構、福岡市城南区、地域代表として近隣公民館長および自治協議会会長で構成される「地域連携推進協議会」にて継続的な協議を実施しています。

2023年9月27日に開催された地域連携推進協議会では、当該連携活動を本学のHPおよびUR都市機構の広報誌にて地域の方々へ公表していることが報告されたほか、会議に出席されたUR都市機構の担当者から、「連携活動に参加した学生はどのような効果が得られたのか、より良い連携活動になるための改善点等について共有していきたい」と述べられ、今後は連携活動に参加した学生の声を共有してフィードバック体制を強化していくなど、さらなる連携活動の推進に向けて活発な意見交換が行われました。