令和6年度「大学生アグリスクール 」第1講が行われました
令和6年6月1日(土)、本学と連携協定を締結しているJA福岡市とJA福岡中央会の共同により「大学生アグリスクール」第1講が開催され、今回は大学の学生13名、短期大学部の学生2名、計15名が参加しました。
このアグリスクールは、若者の農業離れや関心が薄れてきているという課題を解決するための取り組みの一環として、農業体験や加工体験等、一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで、学生が自ら生きる力を養うとともに、地元の食べものや農業の理解を深めることを目的として行われています。
[第1講の学生レポート]
【農作業:田植え】
最初に福岡市早良区にあるJA福岡市脇山支店で開講式が行われ、アグリスクールに臨む目的や意義、年間スケジュール等を確認した後、近くの圃場(田んぼ)に移動しました。
今回の田植えでは、横縄植えという植え方をJAの方々に指導してもらいました。地下足袋という農作業用の足袋を履いて行いましたが、足場が思っているより何倍も悪くぬかるんでおり、泥に足を取られ歩くのも大変で、周囲で声を掛け合い、教えてくださるJAの方に励ましの声を受けながら、無事、植え付けることが出来ました。とくに最初の方は泥に足を取られたり、植えるのが遅かったりなど一列植えるのにも時間がかかっていましたが、徐々に慣れてくるとスピードも速くなり、楽しく田植え体験ができました。
小学生以来久しぶりに田植えを行った方も多くいました。作物を育てる大変さが身にしみ、もっと農家の方に感謝して、ありがたくお米をいただきたいなと感じる機会となりました。
【さつまいも定植】
昼食後、福岡市西区にあるJAファーム福岡に移動し、さつまいも畑で定植(苗の植え付け)を行いました。
さつまいもの収穫は体験したことがあるものの定植は初めての方がほとんどで、苗の植え方をJAの方に指導していただき、竹の棒を使って苗を土に植え込むやり方を実演されたときは、このようなやり方があることに驚きました。竹の棒の使い方が難しく、最初は上手にできませんでしたが次第にコツをつかみ、スムーズに、綺麗にできるようになりました。足元がぬかるんでいて大変でしたが、一緒に植え付けを行っている仲間同士で協力し、ビニールのかかった土の上に等間隔に穴をあける人、苗を横向きになるように植える人と役割を分担し、苗をすべて植え終えることができました。
また、土にビニールを被せることで土の乾燥を防ぎ、雑草を生えにくくすることで苗の成長を助けるという事を知り、学びの機会にもなりました。
【看板づくり】
最初に絵のテーマを野菜にすることを決め、皆で徐々に絵を描き始めていく過程で、構図について話し合ったり、アイデアを出し合ったりして、時間が経つにつれて他の学年や学部・学科の方々ともコミュニケーションが取れるようになっていき、楽しく看板づくりができました。
実際に田植えやさつまいもの定植など農業体験を行うことで、授業だけでは感じることのできない食材のありがたみ、食材を生産するために多くの人が携わっていることがより分かり、この体験に参加して良かったと思いました。
自分たちが植えた作物がどのように成長していくのか、これからのアグリスクールがとても楽しみです。
レポート 栄養科学部 栄養科学科 3年 油布 さくら、永江 綾、森 友梨奈