令和6年度「大学生アグリスクール 」第4講が行われました
令和6年10月20日(日)、本学と連携協定を締結しているJA福岡市とJA福岡中央会の共同により「大学生アグリスクール」第4講が開催され、 今回は大学の学生19名、短期大学部の学生1名、計20名が参加しました。 このアグリスクールは、若者の農業離れや関心が薄れてきているという課題を解決するための取り組みの一環として、農業体験や加工体験等、一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで、学生が自ら生きる力を養うとともに、地元の食べものや農業の理解を深めることを目的として行われています。
[第4講の学生レポート]
【味噌だし・味噌分け】
第2講のときに作った味噌を出しました。JAの方に味噌の表面のカビが生えることを教えていただいていましたが実際に味噌を見てみると思っていた以上に黒と白のカビが生えていたことにかなり驚きました。
以前大学の授業で味噌を作った際、出来上がりは綺麗でしたので、味噌はどれもその時のように仕上がるものだと思っていました。しかし、今回蓋を開けてみると周りにはカビがたくさん付いており、こんなにカビが付くのかと驚いたのと同時に、何故付いたのか疑問が浮かびました。JAの方の話を伺い、今回カビができた原因は、味噌を作る際に押す力が足りなかった、ビニール袋と味噌の間に空気があったなどがあると知りました。味噌作りは作ってから出すまでに数ヶ月放置するため、ひとつひとつのポイントをしっかりとこなさなければ綺麗な仕上がりにはならないことを学びました。味噌を仕込むときに空気をしっかり抜くことや清潔に保つこと、温度、湿度の管理の大切さ大切さを改めて感じました。
また、仕込みの際に塩を振っておいた上の部分の味噌は漬物に使用するなど、食材を少しでも無駄にしない工夫がされていて、とても感銘を受けました。
【調理】
梅味噌おにぎり・塩麹の和風ハンバーグ・きのこたっぷり豆乳味噌スープ・甘酒ブラマンジェを作りました。グループのメンバーと役割分担をし、和気あいあいと調理しました。
今まで塩麹を入れたハンバーグを作ったことはありませんでしたが、今回食べてみて、塩麹に味がついているのでソースをかけなくても味がしっかりあり、美味しかったです。「きのこたっぷり豆乳味噌スープ」は、美味しいだけでなく、味噌と豆乳から良質なたんぱく質が摂れ、きのこから食物繊維やミネラルが摂れるため健康にもとても良い料理だと思いました。「甘酒ブラマンジェ」は砂糖を加えず、甘こうじの甘さのみでしたが、ほのかな甘さがとても美味しく麹のすばらしさに驚かされました。
【勉強会】
講義では、発酵食品の魅力や発酵食品を用いた献立について学ぶことができました。麹は酵素を出し、物質を分解するという働きを生かして味噌だけでなく酒や醤油など様々な食品を作るのに活躍しているということが分かりました。腸内環境を整えたり、食材の香りやうまみを向上させたりなど様々な魅力があると分かりました。
カビ、酵母、細菌による発酵食品の中で体に良いもののランキングクイズではグループの人と協力して取り組みました。腸内環境の改善や老化防止、病気の予防にもつながることからこれからの食事に積極的に取り入れようと思いました。
講義の中で最も印象に残っているのはご飯物とみそ汁を組み合わせる「2品献立」です。タンパク質を2品のどちらにも入れることで、おにぎりと味噌汁だけでも十分な栄養が摂れるということに驚きました。アルバイトなどで家に帰るのが遅くなり、料理をする時間があまりないときがあるため、2品献立を活用したいと思いました。
レポート
栄養科学部栄養科学科 古賀 光咲・原田 望央
栄養科学部フード・マネジメント学科 安川 瑞穂