令和7年度「大学生アグリスクール 」第6講が行われました
令和7年11月9日(日)、本学と連携協定を締結しているJA福岡市とJA福岡中央会の共同により「大学生アグリスクール」第6講が開催され、 今回は大学・短期大学部あわせて23名の学生が出席しました。 このアグリスクールは、若者の農業離れや関心が薄れてきているという課題を解決するための取り組みの一環として、農業体験や加工体験等、一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで、学生が自ら生きる力を養うとともに、地元の食べものや農業の理解を深めることを目的として行われています。
[第6講の学生レポート]
【いもの収穫選別】
雨上がりでの収穫だったため、土が非常に柔らかく、泥濘と闘いながらの作業となりました。掘り起こすには土が重く、コツが必要でした。いもを傷つけずに掘るのは至難の業でした。形も大きさも良く、店頭に並べられる状態のものでも、私たちの注意不足により一瞬で廃棄の対象となってしまうことを身に染みて感じました。普段私たちが何気なく食べているものでも、農家の方々は、ひとつひとつの農作物を大切に扱いながら、丁寧に作業しているのだと感じました。
また、ジャガイモは、種いもから上にしかいもがならず、日光に当たると緑色に変色して身体に有害なソラニンが増え、食べることが難しくなるので、いもの成長に合わせて2.3回ほど土を被せなければならないとのことでした。農業は時間がかかることの再認識にも繋がりました。
普段食べている食材は、口に入るのは一瞬だけどそれまでの間に沢山の生産者の苦労があってからこそ成り立っていることを再確認できた一日になりました。食材に対する関心や理解度がより一層深まりました。


【POP作成】
次回の博多じょうもんさん天神市場に向けてポップを作成しました。どうすれば魅力が伝わるかを考えながら色やレイアウトを工夫するのが楽しかったです。印象的でかわいらしいデザインになるように相談しながら作り進めました。言葉選びに悩む場面もありましたが、完成したPOPを見たときに達成感があり、本番が楽しみです。当日販売する予定の焼きいもを試食したところ、甘くてホクホクでとても美味しかったのでこの美味しさをしっかりアピールして買いたいと思ってもらえるように頑張りたいと思います。次回このPOPと共に販売することが楽しみです。

【グループワーク・スピーチ】
グループワークでは、「アグリスクール参加後、農業に対して変わった意識や行動について」や、「今後取り組みたいこと」について話し合いました。言語化する機会があることで、学んだことや楽しかったことが明確になりました。また、学年も学科も違うメンバーと同じテーマについて話し合う機会は新鮮で、とても楽しかったです。自分では思いつかない視点で考えが広がり、いろいろな価値観に触れられるのがアグリスクールならではだと実感しました。
アグリスクールを通して、国産のものを選んで購入するようになったり、生産者をみて食品を購入したりするようになりました。今後も私たちにできることとして食べ物の背景を大切にしながら、地域の食材や、国産のものを買って農業を応援していきたいと思いました。この体験を周りの方々に伝え、農業に関する興味をさらに発展させていきたいです。
博多じょうもんさん天神市場では、これまでの経験を活かして食べものの大切さを多くの消費者に届けられるように精一杯頑張りたいです。

レポート
栄養科学部栄養科学科 宮﨑みのり・秋山莉子
流通科学部流通科学科 定久天音・砥上玲音
