近江ゼミ「小浜温泉巡検」フィールドワーク報告

地域活性プロジェクト拠点「刈水庵」
平成30年11月8・9日、流通科学部近江ゼミの2・3年生は、長崎県雲仙市にある小浜温泉に「巡検」としてフィールドワークに行ってきました。目的は、再生可能エネルギーと地域活性化の実態を理解することです。
1日目は、小浜で地域活性化に取り組んでいらっしゃる山東晃大さんに案内して頂きました。まず、地域活性プロジェクト「刈水エコヴィレッジ構想」の拠点として生まれた「刈水庵」を訪ねました。刈水庵は、空き家だった古民家をデザイナーらが改装し、世界中から買い付けた生活雑貨の販売とカフェを併設するほか、多数のワークショップが開催されています。イベントがある日は1,000人以上の来客もあり、地域の拠点として機能しています。古民家の活用やデザイナーズショップの可能性を実感することができました。
巡検のメインである、温泉熱を利用した発電の視察にも赴きました。小浜温泉は、105℃という非常に高温の温泉が湧出しています。この熱で沸点の低い液体を沸騰させ、その勢いでタービンを回して発電が行われていました。火力発電と違いCO2を排出しないうえ、商業化されれば電気料金が地域内で循環し、地域経済にも好影響が出ると期待されています。
2日目は、山東さんがワークショップをマネジメントしてくださり、前日得た情報をもとに、小浜に観光客と移住者を増やすアイデアについて、グループワークを行いました。学生ならではの視点から考え、いくつかは山東さんからも実際に考えてたいと評価をいただきました。
近江ゼミでは、観光や地域活性化、再生可能エネルギーについて卒論研究のテーマにする学生も多く、地域でのリアルな取組みに触れる良い機会になりました。
古い歴史を持つ湧水スポット「上の川湧水」
高温の温泉熱を利用した「バイナリー発電所」