中村学園大学・中村学園大学短期大学部

中村ゼミ~熊本研修

2019年2月25日

明石さんの活動拠点にて

流通科学部の中村ゼミではフェアトレードを学ぶため、2月12日に熊本市に研修に行きました。熊本市は、世界で1000番目、アジアで最初のフェアトレードシティに認定されています。フェアトレードとは、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組みです。

今回、私たちは熊本市のフェアトレードシティ認定のため中心的に活動されてきた明石祥子さんという女性からお話を伺いました。まず、明石さんの活動の拠点を訪れました。そこは、ご自宅兼店舗のあった場所で、現在はコンテナハウスが仮店舗になっています。熊本震災で自宅兼店舗は半壊し、その後の火災で焼失というご経験をされつつ、今も元気にご活躍されています。

その後、熊本市国際交流会館に移動して、熊本市国際課の池田由加利課長様のご挨拶の後、明石さんご自身のフェアトレードとの出会いから、フェアトレードの意義、そしてそれを広めるための活動内容などについて、詳しく聞くことができました。とても気さくな方で興味深い話をしてくださいました。大変な経験をされても明るく元気に活躍されているお姿に私たちは勇気を頂きました。

熊本城内は、立ち入り制限されている区域が広かったのですが、二の丸公園などを散策しつつ、熊本城に隣接する加藤神社に到着しました。加藤神社の御祭神は、熊本城を築いた加藤清正公で、今でも多くの熊本県民に慕われているそうです。加藤神社を参詣した後に湯田宮司様に境内を案内して頂きました。3年前の大震災での被災した様子、また再建される様子などを湯田宮司様から詳しく説明して頂きました。熊本城はニュースでもあったように石垣がいくつも崩れていてとても見るに耐えませんでした。しかし、大小の天守閣にはクレーンが設置され、資材が運ばれる様子を見ることができました。熊本地震から約3年経ちましたが、着実に進む復興の様子を見ることができました。完全に修復された熊本城を見るのが今から楽しみです。

流通科学部流通科学科2年 中村 澪