中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「スタディスキルⅢ」で特別授業を行いました

2022年6月14日

スタディスキルⅢは、自らの初期キャリアを展望しながら、有意義な学生生活を送るには、どうすればよいのかを一人ひとりが自分のこととして考え、実践、挑戦することをねらいとした流通科学部2年次の必修授業です。

6月9日に開催された授業では、神奈川県相模原市のNPO法人 Class for Everyoneの高濱宏至代表に、ご自身の高校時代、大学時代、就活、法人設立のこととNPO法人の活動についてオンライン(Zoom)でお話しいただきました。
「世界中の子どもたちを幸せに…」とフィリピンやタンザニアをはじめ、30を超える国々に使われなくなった日本のノートパソコンやタブレットを送っての教育活動、電気を作る活動をされています。

小学生のころから世界に興味をお持ちで大学では国際政治を学びますが、訪れたフィリピンのスラム街で、電気がないために家の外で熱心に勉強する子どもに出会います。「世界の真実を自分で見たい、世界を変えることをやってみたい。そのためにはITの技術が不可欠」と卒業後はシステム・エンジニアとして働き、26歳のときに満を持して法人を設立されました。

人生の選択肢を増やすために、①自主(自分の好き・得意など)を掛け合わせて武器にする、②目的から逆算する(「1歩ずつ歩いた先のゴール」ではなく、「ゴールに着く1000歩のうちの1歩」)、③時給じゃない思考(「今から1時間で今日を生きるのに必要なお金が稼げるか? それができたら1日のうち、14時間くらい好きなことに使える」)などのメッセージを送ってくださいました。

質疑応答では、次々に手が挙がり、高濱さんは、その一つずつに丁寧にあたたかくお答えくださいました。
高濱さんの「夢を実現させる意志の強さと計画力」「人としての優しさ、たくましさ」に触れ、「視野を広げることの大切さ」を感じ、「豊かさとは何か」を考える機会の授業となりました。