中村学園大学・中村学園大学短期大学部

持松ゼミ~「団地再生プロジェクト」現場見学と地域における人々の協働の在り方を学ぶ~

2023年2月18日

2月10日に2年次ゼミ生全員(10名)と3年次ゼミ生の希望者(3名)と共に、宗像市にある「ひのさと48」を訪問し、団地再生プロジェクトの現場見学と宗像市役所都市再生課の職員の方から行政の取り組みについて説明を受けました。

ひのさと48内の会議室での市職員からのレクチャー

ひのさと48内の会議室での市職員からのレクチャー

これに先立ち、ゼミでは、事前にソーシャル・キャピタルの概念について学び、コミュニティの形成・再生を推進していくための仕組みやそこに係る人材や人々の関係性についての知識を得る機会を設けました。さらに社会的な課題を抽出し、その課題の解決のために、ソーシャル・イノベーションをいかに実践していくのか、また、それを駆動させていくコア人材とはどのような人々であるのかについて事例研究を重ねてきました。

ゼミでの事前学習

今回訪問した日の里団地は、団地再生のモデルケースとして注目・評価されている取り組みとして知られています。そこで、地域における社会的課題の解決に向けて、どのような人々がどのように協働し、新たなコミュニティを創生しているのかという実践事例を知ることができました。そのプロセスには、困難な点や留意すべき事柄等も多くあり、取り組みを進めていく上では様々な苦労があったことも理解することができました。

ひのさと48の見学

参加した2年生からは、初めて学外での活動を通して、実際に足を運んで現場を見たり現地の人の話を聞いたりすることで得られたリアルな情報があり、行動することの重要性を感じているようでした。

今回のプロジェクトを経て、「行政と民間企業、そして地域住民のつながりが強いからこそ、目的・考えることに共感があるからこそ、現在の宗像市のコミュニティの形成や社会課題の解決につながっているのだと思った。」「コミュニティカフェには昼食を食べに来られている近隣住民の方々がおられ、憩えるコミュニティの場となっていると感じた。やはり団地再生などの地域活性化にはコミュニティの生成が必要不可欠であることを改めて学ぶことが出来た。」また、「団地再生プロジェクトを進める中で、様々な民間企業と行政等が連携・団結し、利益よりも街の盛り上げを重要視することに共感することでイノベーションを起こしていく意識が高まり、結果的に成功に導くことが出来るのだと思った。」等の感想が得られました。

ひのさと48内の共有スペースでのランチと担当者からのレクチャー