中村学園大学・中村学園大学短期大学部

流通科学部坂本ゼミ 糸島瑞梅寺産「柚子胡椒」の製造・販売を行いました

2023年11月13日

10月19日(木)〜20日(金)、糸島市瑞梅寺にて“ひなたぼっこ輝きサロン”の皆さんと柚子胡椒を共同製造し、11月4日(土)に学園祭で販売しました。

19日(木)は、柚子の収穫・選別・洗浄、容器の消毒などの下準備を行い、20日(金)は、柚子の皮むきから8月に事前準備した青胡椒との混合・ミキサー処理、柚子胡椒の瓶詰め作業を行いました。

1日目の柚子の収穫では、できるだけ熟していない緑色の柚子を探しながら収穫しました。昨年の経験者数名を除くとほとんどの学生が初めての収穫作業で、選び方・切り方・棘の避け方を丁寧に教えていただきました。それでも鋭く大きな柚子の棘は避けながら獲るのがとても大変で、蜘蛛の巣との格闘も一苦労でした。

 
 
 
 
 
 
 
2日目はあいにくの雨のため、予定を変更し全ての作業を室内で行いました。柚子の皮剥きはできるだけ苦味を出さないよう皮と果肉の間の白い部分(中果皮/アルベド)が混ざらないように薄く皮を剥く作業が細かく大変でした。学生たち全員が黙々と作業をしていたのがとても印象的でした。
皮を剥いた柚子は「柚子ポン」用に、柚子の種は「化粧水」用に、みんなで分け合い持ち帰りました。
お昼ご飯は、学生力作のカレー(30人分)を住民の皆さんと一緒に食べました。食後は柚子胡椒の商品名・ラベルデザインのお披露目発表会と恒例の卓球バレーで親睦を深めました。

完成した柚子胡椒は約2週間冷凍保存で熟成させ、11月4日(土)の霜月祭(学園祭)で販売しました。ひなたぼっこサロンの井上さんと小林さんが応援に駆けつけてくれて嬉しいサプライズでした。
126瓶の柚子胡椒(1瓶500円)は、事前予約とあわせて3時間で完売するほど好評でした。柚子胡椒の商品名・商品ラベルは坂本ゼミの3年生と4年生がそれぞれ考案し、2つのデザインで販売しました。当日は投票も行い4年生の『パワフルじぃばぁの柚子りたくなるいとしー胡椒』が僅差で勝利しました。

今回の活動は、文章にすると「柚子を収穫して柚子胡椒を製造・販売した」と簡単に見えますが、実際の作業は時間もかかり、体力も使い、とても大変な作業が多かったです。特に、ラベルを考える作業では、生産の現場・生産者の思いをどうしたら消費者に伝えられるか、どうしたら目に留まり、手に取ってもらえるかを考えることが難しかったです。それでも、地域住民の皆さんと協力して自分たちで手作りした柚子胡椒、作り手・売り手の苦労から買い手へのメッセージまで、多くのことを学んだ貴重な経験で達成感のある活動でした。

私たち4年生は今年が最後の柚子胡椒作りになりますが、来年以降も後輩たちに受け継いでもらい、活動のテーマでもある「人とお金の循環」を目指して頑張ってほしいと思います。