2ゼミ合同フィールドワーク「ニュース・情報の流通について考える」~朝日新聞福岡本部様を訪問しました
10月18日(金)、11月15日(金)、流通科学部2、3年の手嶋ゼミ、持松ゼミの学生たちが、朝日新聞福岡本部様(福岡市博多区)を訪問し、「ニュース・情報の流通について考える」をテーマに、フィールドワークを行いました。新聞・マスメディアの役割、今後の展望と課題、就活生・新社会人としてのニュース・情報との接し方について学ぶ内容です。
2ゼミは、商学・マーケティング(手嶋ゼミ)、経営(持松ゼミ)と、それぞれ普段は異なる専門分野で研究活動をしていますが、合同ゼミでの活動では、それぞれの違った視点でひとつの対象を多角的に分析し、理解を深めることを目的としています。
10月18日の初回の訪問では、企業紹介の動画視聴のあと、編集局、メディア事業本部の部署を見学させていただきました。その後、新聞社と新聞の果たす役割や事業内容などについてお話をお聞きし、記者、広告担当者のお二人からご担当されている業務内容やご自身の就職活動についてもお話しいただきました。学生たちは新聞がおかれた現状の理解や働くことに対しての具体的なイメージを沸かせることができたようです。
11月15日の2度目の訪問では、前回訪問時に学んだ新聞の課題に対して、学生から調査報告と提案が行われました。持松ゼミは「大学生の新聞購読状況の調査報告」、「大学における新聞の活用状況の報告」、手嶋ゼミは「新聞の読者増、定期購読増のためのマーケティング提案」をグループごとに行いました。
学生たちはそれぞれ、「新聞に対する若者の意識調査」、「『推し記事シェアフレーム』による販促提案」、「大切な人へ贈るお守り」などと題したパワーポイントを作成し、実際にプロトタイプ(販促物の試作モデル)を持ち寄るなどして、説得力のある提案を行うことができました。その他にも、若手芸能人と一緒に新聞を読むことにチャレンジできる企画や、外国人観光客に向けた新聞紙で作るギフトバックなど、学生ならではの目線での提案が行われ、学生たちも自身のグループとは異なる目線からの発表に、興味深く真剣に耳を傾けている様子でした。
質疑応答では、朝日新聞社の方から、根拠となる記事の見つけ方やSNSでの学生の情報収集などについて質問があり活発な意見交換が行われました。
学生からは、「新聞から得られる情報の確実性・信頼性や新聞からしか得ることのできない面白さがあると思うので、これから少しずつでも読んでいきたいと思った」、「新聞の若者離れについて、まずは若者の抱えている固定概念から変えていくことが大切であると感じた」「やりたい事を企画とするだけではなく、ビジネスの面や話題性の面、将来性・継続性など多くの面から着実に考えることが重要であると感じた」などの感想が聞かれました。
今回のフィールドワークは、日々膨大な情報が溢れるデジタル社会を生きる学生たちにとって、精度の高いニュースや情報を取得・活用することの重要性やこれからの新聞の在り方について考える、貴重な機会となりました。