中村学園大学・中村学園大学短期大学部

SDGsの現場から学ぶ環境会計 -ハウステンボス研修を実施

2025年3月4日

2025年2月28日、水島ゼミ・土井ゼミの合同研修(アクティブラーニング)として、長崎県のハウステンボスを訪れ、同施設の環境対策とSDGsへの取り組みについて学びました。
今回の研修では、環境会計の一環(サステナビリティ情報の開示)として、ハウステンボスの高度な下水処理システムや共同溝の仕組みを視察しました。ハウステンボスは、海水の循環が少ない大村湾に隣接するため、三段階の下水処理を施し、水質保全に努めています。また、電気・通信・ガスなどのインフラを地下の共同溝に集約することで、美しい景観の維持や災害対策にも配慮しています。
学生たちは現地視察を通じて、環境対策の重要性や持続可能な社会の実現に向けた企業の取り組みを実感しました。今後も理論と実践を融合させた学びを深めていきます。
以下、学生のレポートです。

「ハウステンボスの環境取り組みを学んで」

流通科学部3年  樺島 美月

今回、ハウステンボスの環境対策に関する研修を受け、園内の環境保全と持続可能な運営のために高度な下水処理システムが導入されていることが分かりました。施設内で発生する生活用水や雨水は専用の下水処理場で浄化され、環境負荷を最小限に抑えながら再利用される仕組みになっています。
ハウステンボスの下水処理場は三段階構造になっており、水道水と変わらないほどきれいな水が生成されています。この水は大村湾を汚さないための取り組みだけでなく、中水として園内のトイレの洗浄水や植物への散水など、人間が直接触れない用途で再利用されていることを知り、様々な工夫を凝らした環境対策が行われていることを理解しました。
また、オランダの街並みをモチーフにしたハウステンボスの美しい景観を維持するために、冷暖房や電気、ガスの配管が共同溝にまとめられ地下に配置されていることも印象的でした。これにより、電柱や電線がない景観を実現しているだけでなく、メンテナンスの際に地面を掘り返す必要がなく、災害対策にも役立っていることから、お客様の安全にも配慮されていることが分かりました。