九州・沖縄フードツーリズム研究会「第1回大学生フードツーリズムコンテスト」が行われました
3/15(土)、本学にて九州・沖縄フードツーリズム研究会の研究大会が行われ、「第1回大学生フードツーリズムコンテスト」の最終選考会が行われました。
昨年、本学の研究者を中心とした学際的研究プラットフォーム「九州・沖縄フードツーリズム研究会」(会長 甲斐諭名誉教授)が発足しました。研究会では、食に関する生産・分析・加工・流通・商品化・地域活性化のための一連の研究を共有するとともに、学生へのアクティブラーニング機会の提供、社会実装による地域活性化への寄与を目指しています。
今回は第1回の研究大会として本学および他学研究者計5名による研究報告が行われ、併せて大学生によるフードツーリズム商品企画のコンテスト(応募58件)の中から最終選考に進んだ3チームからグランプリを選出する最終選考会が行われました。
最終選考会では、流通科学部 前嶋ゼミの3年生から1チーム、フードマネジメント学科の2年生から2チームの合計3チームが、それぞれテーマを決め立案したツアープランのプレゼンテーションを行いました。
「筑後の味わいと伝統~至高の美食と文化の旅~」チームは、日本文化が好きな富裕層の訪日外国人をターゲットとし、お茶体験・酒蔵体験など、筑後地区の伝統的な日本文化を感じることができるツアーを提案しました。滞在先も日本文化を感じられる部屋にするなど、筑後地区の経済的な発展や、世界へと日本文化の魅力の広がりを期待したプランとなっていました。
「柳川、贅沢ツアー~赤帯びて 向かう柳川 青々し 満ちたる富士よ 今夜このまま~」チームは、ちょっとした贅沢をしたいと考える還暦を超えた方や富裕層インバウンド観光客をターゲットとし、藤鑑賞や夜の川下り、人力車・着物体験など、昼だけでなく夜の柳川も楽しむことができるプランを組みました。食事や宿泊先にもこだわり、等身大の柳川を五感で楽しむことのできるツアーを提案しました。
「『ONE+PEACE』と巡る熊本おもてなしツアー」チームは、『ONE+PEACE』が好きな外国人観光客、日本人観光客をターゲットとし、各所に設けられたワンピーススポットや熊本名所を巡るプランを組みました。食事に関しても、熊本名物が堪能でき、作者にゆかりのあるお店にも行くこともできるプランとなっています。熊本地震の復興も期待される、伝統と『ONE+PEACE』があふれる街「熊本」を実感できるツアーを提案しました。
それぞれの企画は、研究大会出席の研究者13名により、ツアータイトル、販売方法、マーケティング方法、収益性などの合計12項目で採点され、「筑後の味わいと伝統~至高の美食と文化の旅~」チームが第1回グランプリに選ばれました。
学生からは「プランを組む上で、特に『食』にこだわったため、食についての説明を高く評価していただけたことが嬉しい。」「15分間プレゼンテーションする機会は中々無いので、良い経験になった」といった感想が聞かれました。
終わりに審査委員長の甲斐諭 会長から、「各チームともコンセプトもしっかりしており、それぞれのツアーで色々な工夫が見られて良かった」という言葉が送られました。
グランプリに輝いたチームは今後、旅行会社と連携し商品化を目指していきます。
「筑後の味わいと伝統~至高の美食と文化の旅~」チーム
「柳川、贅沢ツアー~赤帯びて 向かう柳川 青々し 満ちたる富士よ 今夜このまま~」チーム
「『ONE+PEACE』と巡る熊本おもてなしツアー」チーム
質疑応答
グランプリに輝いた「筑後の味わいと伝統~至高の美食と文化の旅~」チーム