中村学園大学・中村学園大学短期大学部

持松ゼミ 長寿企業の事業継承とイノベーションについて学ぶ (八女の牛島製茶を訪問)

2025年5月1日

福岡県八女市で104年目を迎える長寿企業を訪問し、工場と茶畑の見学を通して、4代目経営者にお茶の製造販売のプロセスから自社の強み、伝統と絶え間ないイノベーション等について説明いただきました。

長きにわたって事業を継続させていく過程には、様々な苦難やターニングポイントがあったこと、また、代替わりのタイミングでのイノベーションや経営方針の決断、今後の経営や後継者に向けてのお話など、貴重な学びの機会となりました。

<フィールドワークを終えての学生のコメント>
・今回のフィールドワークでお茶の知識を知っただけでなく、牛島製茶が長年にわたり行っている伝統、そして時代が変わるごとに行っている新たな戦略や取り組みを多く聞くことができ、事前に用意していた質問の量以上の学びがあった。思っていたよりも多くの外国の方がお茶に興味があり、実際に工場を訪れたり大量の買い付けをしていることにも驚いた。

 

 

 

 

・牛島製茶で工場見学をさせていただいてお茶の製造工程を近くで見ることができ、茶葉が運ばれてきた後は、蒸し、揉み、乾燥など様々な作業や工夫があり、4時間かけて牛島製茶工場の中ですべてが完結することを知りました。同一工場内で出荷までを担うため、できる限り新鮮な茶葉を私たちは購入出来るのだと知った。

・経営者の方のお話からやはり八女茶を大事にしたい、という想いが強く、八女という地で「やすらぎ、かおる」という経営の軸を中心に、昔から作ってきた八女茶を大切にしているのだとわかった。そして、国内外でも八女茶は高級茶としてブランド化していることを前提に置きながら、時代の流れを読みつつ、世代ごとにお茶の味を変える、牛島製茶の商品を使ったカフェを開くなど、先見性を発揮しながら、新しいことに果敢にチャレンジする心が、牛島製茶が長年愛され続けている秘訣だと感じた。

 

 

 

 

・実際に茶畑を訪れ、気候や温度のわずかな違いで本当に大きく品質が左右するのだなと改めて実感した。あまり畑をじっくり見たこと自体なかったので、とても新鮮だった。霜を防ぐために黒い布で覆ったり、普段お茶を買うときには見えない多くの手間暇がかかっているのだなと思った。