老舗酒造メーカーの蔵開きボランティア参加から長寿性を学ぶ~持松ゼミ
2月21日、22日に宗像市赤間宿の勝屋酒造で実施された蔵開きに、ボランティアとして参加させていただきました。ゼミの2年生・3年生で販売・試飲のサポートを担当しました。
3年生においては老舗企業の研究を2事例学んだ後であり、2年生はこれから学びを進めていくスタートとして、様々な課題を抱えつつも事業を継続している酒蔵の実態を学ぶことができる貴重な機会でした。
地域のお祭りと同時開催であったため、地元の古くからのお客様だけでなく、新たにお越しになったお客様、海外からのお客様、子供も含めた家族連れのお客様等で賑わっていました。酒蔵としても蔵開きは新酒のお披露目の機会でもあるため、一大イベントとして位置づけられており、杜氏や蔵子を含め、酒蔵に関わる方々が総出でお客様に対応していました。
ゼミ生も今回初めて、寒い冬の間に造られた新酒の試飲や販売、酒造りの過程で生じる酒粕の販売やその酒粕を利用した甘酒の試飲・販売、酒蒸し饅頭の販売などに携わることになりました。
一方で、勝屋酒造の代表の方や杜氏の方から酒造りの流れや施設の刷新、設備の投資について、さらには人材の育成や次世代に向けた取り組みなどを学ぶ機会もいただきました。また、同時開催の祭りに訪れる人々と新酒の販売を行う酒蔵の関わりについて学ぶこともできました。



<参加学生のコメント>
・初めて足を踏み入れた酒蔵の内部では、長年受け継がれてきた製法や道具の一つひとつに歴史の積み重ねを感じ、単なる商品ではなく“文化”を扱っているのだと実感した。酒蔵開きは単なる販売イベントではなく、地域の祭りとして多くの人が集い、世代を超えて交流する場になっていた。地元の誇りを背負う老舗酒蔵が中心となり、人と人とをつなぐ場を生み出していることに、大きな意義と魅力を感じた。
・勝屋酒造が長く続いているのは、酒蔵開きなどのイベントを通して地域との関係を深めながら、商品の魅力を知ってもらう取り組みがあってこそなのだと思った。今後は、酒蔵だけでなく他の長寿企業も様々な取り組みがあるはずなので調べてみたいと思った。今回は実際に企業側に立って長寿企業のことを知ることができ、貴重な経験だった。
・勝屋酒造さんが老舗酒蔵として長く続けられている理由の一つとして、契約農家さんへのリスペクトがあると思いました。農家さんから米を頂いて作るだけではなく、実際に田植えや稲刈りなどのお手伝いをされたり、今回の蔵開きのイベント限定で農家さんの名前が入ったお酒を販売するなどといったことをされていることを知りました。このような取り組みで農家さんをリスペクトし、信頼関係も生まれ長く付き合っていける関係になるのではないかと思いました。また、今回のようなお祭りに参加することもひとつの理由ではないかと思いました。お祭りに参加することで、たくさんの人にどんなお酒を作っているのかなど酒蔵について知ってもらうことのできるいい機会になると思います。祭りに参加し盛り上げることで、地域活性化にも貢献しているので、地域からも愛される酒蔵になりこれからも長く続けていけるようになるのではないかと思いました。
・今回のボランティアを通して、勝屋酒造は地域の方々に支えられている長寿企業であると感じました。さらに、杜氏の方のお話を聞いて、時代の流れも酒蔵に大きく影響を与えていることを知りました。原材料の高騰や建築物の維持にお金がかかることも説明いただきました。また、昔に比べ飲酒量の減少なども影響を与えていることを知りました。後継問題では、酒蔵によっては長く続けていくための工夫として、買収を受け入れることや、親戚を養子に迎えたりするなどして対策していることを知りました。さらに、昔はお酒を作る人と経営者の2人がそれぞれ役割分担し、酒蔵を継続させていたが、今では双方の役割を1人が担うように移行してきていることも驚きました。ここには人手不足などが影響しているのかなと思いました。日本酒を取り巻く環境や時代が変化していく中で、時代と共に日本酒の造り方、売り方にも変化が訪れています。そのような中で、私たちのような若い人達がもっと日本酒の良さに気がつくといいなと思いました。
