中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「日本科学教育学会」で山本ゼミの学生が研究発表

2023年3月14日

2023年2月23日(木)、日本科学教育学会の2022年度第5回研究会が、大分県で開催され、山本ゼミの3年生3名が研究発表を行いました。
研究発表のテーマ・内容は以下の通りです。

「小学生がドローンを操作する方法の違いによる学習意欲や思考の深化の比較分析」(教育学部3年 有村 美英)
小学校においてドローンを活用した授業を実践し、児童が操作する方法として、コントローラ操作とプログラミング操作の2つを取り上げ、異なる学習効果が見られるかを検討した。その結果、プログラミング操作がコントローラ操作と比較して、難易度を高く感じており、児童が試行錯誤しながら活動したこと、思考の度合いが深いと感じていることが示された。

「小学校音楽での情報端末とWebアプリ を用いたオンラインと対面 の授業の特徴に関する検討」(教育学部3年 小林 菜々香)
小学校音楽科の授業において、Webアプリを活用した旋律づくりの授業を対面型とオンライン型で実践し、教育効果を比較検証した。その結果、対面型の授業の方がオンライン型の授業より、曲作りのやりやすさと活動の楽しさ、活動意欲の3項目において、有意に高い結果を示した。また、対面型の授業では教師への質問しやすさ、オンライン型の授業ではWeb上で友達の作品を聴くことができるよさを感じていることが分かった。

「小学校での端末持ち帰りと家庭学習に関する大学生向け意識調査の分析」(教育学部3年 坂田 雪菜)
教員養成課程の大学生を対象に端末持ち帰りによる家庭学習に関する意識調査を実施し、家庭での端末の活用状況に対して、過去の自主的学びの経験が影響するかどうか検討した。その結果、自主的学びの経験高群が低群に比べて、端末を用いた多様な学習方法を認識しており、学校内と保護者との共通理解、支援や指導、教育的必要性の項目で有意な差が見られた。育成される能力については、高群と低群ともに、情報活用能力や自主的・主体的な学習姿勢に関する記述が見られた。

参加者は大学の先生方だけではなく、学生も数名いました。
学会に向けて、実証や結果のまとめ等の準備はとても時間がかかり、大変なこともありましたが、山本先生のご指導のもと、無事発表まで終えることが出来ました。
この研究発表会を通して、他大学の先生方から助言やご意見をいただき、自分の研究をより深められる、非常に貴重な機会となりました。
また、参加者の研究発表から知ること・学ぶことも多く、とても勉強になりました。子どもたちの学びの支えになれるよう、今後も研究を進めていきたいです。