「日本教育工学会」で山本ゼミ生が研究発表
2023年5月13日(土)、日本教育工学会の2023年度研究会が、京都府同志社大学、今出川キャンパスで開催され、山本ゼミの4年生4名が研究発表を行いました。
研究発表のテーマ・内容は以下の通りです。
「算数の図形領域の位置関係に関するドローンを活用した学習の一考察」 (教育学部4年 有村 美英)
小学校算数科の図形領域の学習において、ドローンを活用したプログラミングで空間の位置を表す授業を実践し、空間にあるものの位置の表し方についての理解が深まるかを検証した。児童は授業後、空間の位置の表し方について理解が深まり、実践前よりも身近なドローンの活用に気付いたことが示された。
「小学校音楽での旋律づくりにおけるWebアプリとマイコンボードの活用に関する比較検討」(教育学部4年 小林 菜々香)
小学校音楽において、ICTを活用した旋律づくりの授業をどのようにデザインするかを検討するために、Webアプリとマイコンボードの特徴を比較分析した。その結果、単元の目標や学習内容と教材の特徴の適合性を踏まえて、旋律づくりの授業をデザインしていく必要があることを明らかにした。
「小学校での端末を用いた家庭学習への大学生のオンラインコミュニティによる支援に関する検討」(教育学部4年 坂田 雪菜)
端末を用いた家庭学習において、児童がテーマを自己決定し、学習の成果をまとめられるよう、大学生の運営によるオンラインコミュニティを通して、チャットを用いた児童間の協働学習を支援した。児童向けの意識調査やチャット上でのやり取りを分析した結果、家庭学習における児童の主体性と協働性で有意な差がみられ,オンラインコミュニティの有効性を明らかにした。
「大学生のオンライン支援によるネット上のコミュニケーションに関する授業実践の一考察」(教育学部4年 中村 春菜)
大学生がオンライン上で支援して、ネット上のコミュニケーションやトラブル解決を題材にした授業を実施した。授業前後に実施した児童向け意識調査の項目や自由記述を分析した結果、実践後において、児童と保護者が家庭でインターネット使用のルールやマナーについて話し合う機会が増え、児童の家庭でのルールやマナーについての理解が深まることが示された。
参加者は大学の先生方だけではなく、大学院生も数名いました。
学会に向けて、実証や結果のまとめ等の準備はとても時間がかかり、大変なこともありましたが、山本先生のご指導のもと、無事発表まで終えることが出来ました。
この研究発表会を通して、他大学の先生方から助言やご意見をいただき、自分の研究をより深められる、非常に貴重な機会となりました。
また、参加者の研究発表から知ること・学ぶことも多く、とても勉強になりました。
子どもたちの学びの支えになれるよう、今後も研究を進めていきたいです。
教育学部4年 小林 菜々香