中村学園大学・中村学園大学短期大学部

子育て支援(保育士資格必修,演習科目) ~模擬養育者との対話実習を行いました~

2023年7月6日

保育士資格取得を目指す学生を対象とした「子育て支援」の授業において、模擬養育者(SP:Simulated Patients)との対話実習が行われました。
この実習は、外部の方にSPとしてご協力頂き、保育者役である学生たちの相談相手となっていただくことで、学生の相談コミュニケーション力を育成することを目的としています。

SPには、実際にご自身が子育て中の方、子どもプラザ(地域子育て支援拠点事業)のスタッフや児童養護施設の里親支援員、福岡市の家庭支援員など、公私において子どもに携わる方々がご協力くださいました。

学生たちは、実習の事前学習で、子育て支援や子どもと保護者の理解、基礎的応答技法や解決に向けたアプローチの例外概念やコンプリメント、児童虐待防止や対応などについて学んでいます。
実習では、子育て支援の模擬事例をもとに相談対話が行われました。学生たちは事前学習の知識をもとに、万全の準備をして臨みましたが、なかなかスムーズにいかない部分もあり、実際の現場で直面する問題に適切に対応することの難しさを肌で感じている様子でした。それでも、SPの方々によるサポートやアドバイスを受けながら、終始真剣な眼差しで実習に臨み、保育者という夢に向かう気持ちを強くする姿に、頼もしさを感じました。

SPとしてご協力いただいた皆様には、入念な事前打ち合わせ、休憩時間の意見交換など、学生の学びのためにと、プログラム6回にわたりお時間を割いていただきました。
実習の最後には、「社会に出てからも初心を大切にしてほしい」「自分のいい所をどんどん伸ばしてほしい」「自分をコンプリメントすることも大事にしてほしい。そうすることで子どもがしっかり見えてくる」「子どもと関わる仕事を目指してくれて心強い」など、学生にたくさんの素敵な言葉を送ってくださいました。子育て支援のリアルな言葉として学生にしっかりと伝わり、この実習もとても貴重な経験となりました。ご協力頂きました皆様に心より感謝いたします。

来年の春には、社会に羽ばたく学生たち。
この経験を活かして保育の現場で活躍してくれることと思います。