第2回 『公開ポスターセッション』2023 ~「子どもにとってどうなのか?」を問い続け、学び続ける実習をめざして~ を開催しました!
7月29日(土)、教育学部(保育者養成系)の4年生による、保育所実習を終えての学びの報告会である『公開型ポスターセッション』が行われました。(保育所実習担当:那須信樹教授・堀内真紀子特任講師・黒江絵里助手)
本学の保育所実習指導では、「子どもにとってどうなのか?」を問い続け、学び続ける実習をめざして取り組んでいます。
その一環として、3年次(2022年8月:基礎実習)と4年次(2023年6月:応用実習)の事後指導においてグループワークによる対話型の授業が展開されますが、学生同士、ひとつのチームとして互いの知を交流させ、その学びをポスターにまとめる作業を行います。
基礎実習後のポスターセッション(2つあるクラスによる交流型セッション)では、学びの振り返りと応用実習に向けた実習課題を整理し、応用実習後のポスターセッショでは、後輩となる3年生や現職の先生を交え、保育所実習の総まとめを行います。
こうしたアウトプット型の学びを行うことで、他の学生や現職の保育者(管理職者含む)からも気づきや学びを得ながら、学生自身の学びを深めていく取り組みとしています。とりわけ学生にとっては、現職の保育者をお迎えすることで、現場の実際を踏まえたリアルな意見や具体的なアドバイスを頂くとても貴重な機会となります。また、学生たちが実習で何を学び、その後どのような学びに至ったのかについて、保育の現場にも還元する機会にもなっています。
この日、会場には遠路はるばる青森県に所在する保育者養成校や、福岡市・北九州市・久留米市・大牟田市などから60名近くの保育者(管理職者含む)にご来場いただきました。先述の通り、先輩から後輩へ学びのバトンを渡す‟学びの伝承“もようやく実現しました。
会場には「子どもの遊びから考える保育」や「エピソードから考える保育者の援助」、「保育の理解を深めるための実習記録について」などをテーマに、グループごとに様々な工夫が施されたポスターが並びました。24のポスターがありましたが、どれ一つとして同じテーマのものはなく、保育の学びや魅力の多さを実感させられました。
学生たちの発表する姿からは、実習期間に子どもたちや保育者の方々と過ごした日々が、たくさんの学びに溢れ、とても価値あるひと時であったことが感じられました。学生からは「実習は緊張して大変なこともたくさんあったけれど、保育者になる気持ちがどんどん強くなった」という言葉が多く聞かれました。
ご参加いただいた保育者からは「学生の時点でのこの理解の深さは、絶対に現場に出たときの強みになる」「実習中、子ども達の育ちや学びに必死に向き合ってきたことが良く伝わってくる」「学生の皆さんのおかげで、実習中、私たち保育者の想像以上に子どもの姿からさまざまに学んでいることを再認識させられた」「学生のまっすぐな言葉が、現場で働く私たちの勇気につながった」など、素敵な言葉の数々を頂きました。
数か月後、4年生はいよいよ保育の現場へと羽ばたきます。実習でお世話になった保育現場の皆さま、ポスターセッションへ足を運んでくださった皆さま、日頃より指導をしてくださる担当教員の皆さまへの感謝の思いを胸に、残りの大学生活でさらに学びを深めて、引き続き成長し続けてくれることと思います。