中村学園大学・中村学園大学短期大学部

2024年度 ペタンク交流会

2024年11月29日

2024年11月18日、中島ゼミ4年生は、二丈中学校で行われた一貴山小学校、深江小学校、二丈中学校の特別支援学級所属の児童・生徒による「ペタンク交流会」に参加しました。「ペタンクを使ってみんなで体を動かすことで他校の児童・生徒との交流を深める活動」となるように、進行や審判などを毎年手伝っており今年で三年目になります。

「ペタンク」とは、南フランスで生まれた競技で、“誰でも簡単に楽しめる”ところが魅力です。2チームに分かれ、ビュット(目標物)にボールを投げ合い、よりビュットに近づくよう得点を競います。
私は今年初めての参加でしたが、子どもたちが主体的に活動する様子に大変驚きました。言葉での関わりをはじめとして、実際に自分がお手本となり見せる姿や、片付けや審判を一緒に手伝う姿など、子どもたち自身が「自分にできることは何だろう?」と考えながら動く姿が沢山見られた交流会でした。

三校合同チームでゲームを行っていると、お互いに「あのボールに当てて、はじいたら上手くいくよ!!」「最後○○さんお願い!」と活発に会話をして、生き生きとした表情で体を動かしていました。特に、中学生が率先して下級生や小学生を引っ張り、審判を行うだけでなく、自分からコミュニケーションを取りにいっている姿に交流会の良さを感じました。

活動終了後に中学校の先生方から、「普段の学校生活では見られないような中学生の姿を今回の交流会で見ることができた」というお話をお聞きしました。少しでも、この交流会が子どもたちの学校生活の楽しみや成長に繋がる機会になっていることを大変嬉しく思いました。

この活動を通して、ペタンクの魅力と異年齢での交流の機会の大切さを学びました。「大学生と中学生」「中学生と小学生」など、普段の学校生活ではなかなか交流機会の無い異年齢が関わることで、子どもたち同士の様々な気遣いや勇気を出しての発言や質問、競技を頑張る姿など沢山の交流場面がみられました。

今回の交流会は、ペタンクという「誰もが簡単に楽しむことができる」競技を用いて、年齢関係なくお互いに学び、成長し合える場となりました。そして、「大学生」という先生とは違う立場だからこそ、見えてくる児童生徒の姿や児童生徒から生まれる成長があり、大学生が参加することの教育的意義を感じました。

教育学部  中島ゼミ  4年  福本莉音