中村学園大学・中村学園大学短期大学部

学生の手による「第4回 保育所実習」ポスターセッションが開催されました!

2025年8月6日

7月25日(金)、教育学部(保育者養成系)の4年生による、保育所実習を終えての学びの報告会であるポスターセッション、「子どもにとってどうなのか?を問い続け、学び続ける実習をめざして~『保育所実習A(基礎実習)・保育所実習B(応用実習)』を振り返る~」が行われました。(ポスターセッション担当:那須信樹教授・桧垣淳子准教授・堀内真紀子助手)

本学の保育所実習指導では、「子どもにとってどうなのか?」を問い続け、学び続ける実習をめざして取り組んでいます。
その一環として、3年次(2024年8月:保育所実習指導A)と4年次(2025年6月:保育所実習指導B)の事後指導においてグループワークによる対話型の授業が展開されますが、学生同士、ひとつのチームとして互いの知を交流させ、その学びをポスターにまとめる作業を行います。

3年次の基礎実習後のポスターセッション(2つあるクラスによる交流型セッション)では、学びの振り返りと4年次の応用実習に向けた実習課題を整理し、応用実習後のポスターセッションでは、後輩となる3年生や本学の卒業生(保育者)をはじめとする現職の園長先生や主任の先生方を交え、保育所実習の総まとめを行います。

当日、会場には多くの プロの保育者の方々と教育学部3年生(保育者養成系であるEPクラスの学生)が来場しました。会場には「遊びからみる発達と保育者の援助」や「あそびのチカラと育ちのかたち~年齢別の育ちと保育者のかかわり~」、「子どもの育ちを支える環境構成―保育室で印象に残った工夫から考えるー」などをテーマに、グループごとに様々な工夫が施されたポスターが並びました。

学生たちの発表する姿からは、実習期間に子どもたちや保育者の方々と過ごした日々が、多くの学びに溢れ、価値あるひと時であったことが感じられました。発表後の質疑応答では、ご参加いただいた保育者の先生方からの「実習前後での保育観の変化は?」「実習で子どもの主体性について感じたことは?」などの様々な質問に対し、学生たちが実習での経験を踏まえしっかりと自分の考えを述べる姿が印象的でした。学生から先生方に対し「子どもの主体性を育むために意識していることは?」などの質問をする場面も見られ、何より、保育の主体でもある学生にとっても学びの多い時間となりました。(掲載写真参照)

数か月後、4年生はいよいよ時代と次代の保育を担う保育者としての第1歩を踏み出します。実習でお世話になった保育現場の皆さま、ポスターセッションへ足を運んでくださった皆さま、日頃より指導をしてくださる担当教員の皆さまへの感謝の思いを胸に、残りの大学生活でさらに学びを深めて、引き続き成長し続けてくれることと思います。

【発表学生の感想】
私たち4年生は、ポスターセッションにあたり、各グループ4~5名に分かれて2種類のポスターを作成しました。ひとつは、3年次の「保育所実習A」での学びを振り返り、4年次の「保育所実習B」で取り組むべき課題をデジタルツールでまとめたポスターです。もうひとつは、「保育所実習B」で得た、より具体的な視点での学びや今後の課題を手書きや画用紙等を用いてまとめたポスターです。

これらの作成プロセスを通して学びを可視化することで、「保育所実習A」では実習Bに向けた意識や視点をさらに深めることができ、「保育所実習B」ではより目的意識をもち、具体的な視点で子どもや保育に向き合うことができました。

先生方や学生の前での発表は緊張感もありましたが、自分たちの経験や成長を見ていただける機会となり、大きなやりがいと喜びを感じました。 また、現場の先生方からの貴重なご意見や実践的なアドバイス等を通して新たな気づきや学びを得ることができ、私たちにとって今後の保育実践に繋がる大変有意義な時間となりました。

教育学部 児童幼児教育学科 4年 穴見知穂 藤田美海