中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「おせちプロジェクト」販売がスタートしました!

2021年10月15日

フード・マネジメント学科の4年生が「新・博多おせち 『新和美伝』(しんわびでん)」を完成させました。
このおせちの名前には「三世代が繋がりを持てる新しいおせち」という思いがこめられています。

和の重

洋の重

 

プロジェクトのはじまり
このおせちプロジェクトは、伊藤忠食品株式会社様からフード・マネジメント学科にオファーをいただいたことがきっかけで、商品開発や企画に興味がある有志の学生が手を挙げ、スタートしました。
プロジェクトメンバーのなかには、おせちをほとんど食べたことがないという学生も。
おせちについて理解を深めるため、幅広い世代を対象にしたアンケートを実施し、特に若い世代にとっておせちがどんな位置づけなのかを調査しました。
また、おせちの背景にある食文化について、このプロジェクトを指導する松隈 美紀教授の講義を受け、おせちにこめられた意味や郷土料理について理解を深めました。
 
新しい博多のおせちをめざして
おせちが持つ文化的背景と、若い世代の感覚を融合させたおせちを目指し、「三世代が繋がりを持てる新しいおせちをつくる」をテーマに、オリジナルのおせちメニューを考えました。

 
大丸福岡天神店様、伊藤忠食品株式会社様へのプレゼンテーションでは、理論で学んだことを、実現させることの面白さと難しさがありました。
授業でのプレゼンとは違う緊張感のなか、自分たちの言葉で提案をし、企業から現実的なフィードバックをいただく経験は、まさに食ビジネスの実際を体感する経験でした。
 
完成までの試行錯誤の道のりと、コロナ禍
グローフーズ株式会社様に製造を引き受けていただくことが決定してからは、試作品をつくってはやり直す、の試行錯誤の時期が続きます。
特に解凍後の美味しさには苦戦し、何度も検討を重ねました。
ついに完成形がみえてきて、実現まであと少し…!というところで、日本で新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まりました。
コロナ禍のために思うように活動できなくなり、メンバーはこのとき、本当に販売まで実現できるだろうかと、不安を感じたといいます。
 
プロジェクトを通して成長
このおせちプロジェクトが始まったのは、メンバーが1年生のときでした。
2年、3年…と進級し、自身のフード・マネジメント学科で学びを深めるにつれ、明確な自分の考え、判断力が身に付き、プロジェクトに対してもより主体的になったそうです。
食に関する科学的な知識と技術、食をビジネスにつなげる学びを、このおせちプロジェクトで実践につなげることができました。
メンバーが卒業を来春に控えた今、ついに販売がスタートしました。

 
フード・マネジメント学科での学びを活かしながら作りあげたおせちです。ぜひご賞味ください。

大丸福岡天神店様で店頭およびインターネットでの予約が開始しています。
お電話・FAXでの予約は10月25日からとなっています。
【予約・問合せ】大丸 福岡天神店
https://tenjin.daimaru-matsuzakaya.jp/ITEM/21B176981